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大山六合西沢左岸尾根
山行日  2015年2月7~8日
天 候  7日晴れ、8日風雪
メンバー  村上、村岡、内田
行 程  【7日】
横手橋駐車地点14:00~六号西沢左岸尾根取付14:20~樹林限界付近~
引き返し16:15~駐車地点17:10~テント泊

 【8日】
起床4:30~南光河原駐車場6:30~六号西沢左岸尾根取付7:00~
樹林限界付近8:30~夏道合流9:20~弥山山頂小屋付近~
引き返し10:00~南光河原駐車場11:15
 厳冬期の大山。天気予報は下り坂。大山寺では前日まで降雪があったことから、様々なリスクが頭をよぎる。しかし、ベテラン二人のおかげで安心してラッセルを楽しむことができた。
 7日の朝に小郡ICで落ち合い、中国自動車道から松江道を経由して、13時半頃に大山寺に到着。
 天気は快晴で、大山寺に向かう途中、大山正面壁の様子をよく観察することができた。
 予報では明日8日の天気は暴風雪とのことから、計画していた三鈷峰北稜を中止して、牡丹沢を登ることにする。本日は下見で樹林限界までの予定。

 横手橋に車を停め、そこから適当な尾根を登る。
 しっかり雪があるため、最初からワカンを装着。小さい支沢がいくつかあり、どれが牡丹沢なのか分からない。(後日、確認したところ、登ったのは6合西沢左岸尾根だったと思われる。)
支沢の間の尾根を歩く
 次第に雪は深くなり、3人で交代しながら膝くらいまでのラッセルを続けると、左の谷を挟んだ向こうに夏道登山道の尾根が見えてきた。さらに進み、樹林限界が近づくと、雪質が変化した。クラストした雪面の上に10cmほどの新雪がのっている状態で、ワカンがずるずると滑って歩きにくい。
 樹林限界に出ると、目の前には見事な斜面が広がった。
斜面の向こうが夏道尾根
振り返れば大山寺の町
 斜面を左にトラバースした向こう側が夏道登山道。
 目と鼻の先のように感じるが、アイゼンを用意していないこと、雪崩のリスクがあることから、今日はここまで。景色を目に焼き付け、苦労してラッセルしてきたルートを下山した。
 8日は4時半に起床。
 昨晩は快適なテントで遅くまで話し込んでしまい、起きるのがつらい。結局、南光河原駐車場を出発したのは6時30分頃となってしまった。
南光河原駐車場を出発
 昨日、自分たちで付けたトレースを順調に辿る。朝から降雪はあったが、天気はさらに下り坂の見込み。早めにアイゼンを装着する頃には風も強くなってきた。
     
早めにアイゼンを装着
 樹林限界が近づくと、昨日のトレースは完全に消え、再びラッセルとなる。
 雪は締まっており、昨日ほどには沈まない。傾斜も出てきて、視界は悪いが、快適に上がっていく。
     
再びラッセル
夏道へのトラバース
 昨日、引き返した箇所から左上に向かってトラバースを開始する。
 適度にクラストした斜面にはアイゼンがしっかり効いて、雪面のコンディションに不安はない。視界が悪いため、昨日のうちに目に焼き付けた景色を思い出しながら足を進めていくと、突然、青いポールが現れた。夏道登山道だ。
夏道と合流
 村岡は昨日からの大腿部の痛みがひどくなったため、ここで下山することに。村上と内田は山頂を目指す。
 山頂に近づくにつれて風はどんどん強まり、あっという間に自分たちのトレースを消していく。
 頂上台地では強烈なホワイトアウトで、完全にポール頼りとなった。結局、山頂小屋に到着する前にポールをロスト。これ以上進むのは危険と判断し、下山をすることとなった。
 下山の方が頂上台地を抜けるまで気は抜けない。
 ところどころでポールを見失い、肝を冷やしたが、村上の冷静な判断で無事に夏道の尾根に下りることができた。
 後は快適な夏道を南光河原まで一気に下る。この悪天候でもかなりの人数とすれ違ったが、やはり大山は人気の山だと実感した。
大山正面壁
 当初、予定していた三鈷峰ができなかったのは残念だが、ラッセル時のルートファインディングやホワイトアウト時の対応など、ベテラン二人から大事な雪山技術を学ぶことができた。
 これからも先輩方から多くのことを教わり、自分の力で山に向き合えるよう努力したい。
( 文:内田、写真:村岡、内田 )
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