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毛無山山スキー |
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山行日 |
2015年2月21~22日 |
山 域 |
比婆山系毛無山(広島県) |
天 候 |
21日 (雨) 22日 (曇のち雨) |
メンバー |
市橋CL、高田、浅原 |
行 程 |
21日:山口宇部道路~山口南IC(19:30)~山陽自動車道~中国自動車道~
庄原IC(22:30)~就寝(1:00六ノ原テント泊)
22日:起床・朝食(7:00)~登山口発(8:30)~毛無山山頂(10:15)~登山口(11:00)~
県民の森公園センター・入浴~庄原IC~中国自動車道~山陽自動車道~
山口宇部道路~宇部市
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今シーズンは何かとニュースで遭難の報道が相次いでいるバックカントリーだが、ゲレンデのように管理のされていない手付かずの雪上を滑降してみたいと思い、今回の山行に手を挙げた。
熟練のスキーヤー高田、市橋の2人にバックカントリー初心者でしかもスノーボードでどこまでついていけるか不安だらけの中、出発した。 |
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21日は夕方頃から降りだした雨が止まず、六ノ原に到着しても雨は降り続いていた。
到着した頃には既に夜も更け、しかも雨の中でかじかんだ手で急ぎテント設営を始めるも複雑な作りの骨組みに予想外に手間取る。ポールをフライヤーに繋いではやり直すという作業を2度3度やり直し、ようやくテントの中に落ち着いた頃には雨に体力を奪われ、一気に疲れが出てきた。
降り続く雨に明日の雪の状態も期待できそうにない。募る不安を忘れるべく酒を友に遅くまで山の話に花が咲く。 |
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22日は目を覚ますと曇り空だが雨は止んでいた。
到着した時は暗くてうっすらとしか目視できなかったが、スキー客と思われるバスや自家用車が数台止まっていた。近くの県民の森公園センターに宿泊したスキー客のもののようだ。
市橋の用意したラーメンで体を温め、早速準備にとりかかる。 |
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慎重に準備する |
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登山口でこれから進むルートを再度確認した後、スキーヤー達はスキー板にシールを貼り付け、浅原はスノーシューを履く。
雪は雨でずっしりと重くなっているが、トレースはしっかり残っており、安心して先に進めた。スノーシューはまだまだ不慣れであったが浮力に助けられスキーヤーにも遅れることなく着いていく。 |
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静まり返った雪山を歩く |
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毛無山と出雲峠方面への分岐点まで問題なく進み、ここで小休憩をとる。
ふと空を見上げると雲の間から青空が現れ元気が出てきたが、標高を上げるに連れて風が吹き始め、登った分だけ強さも増していく。 |
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分岐点 |
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折れた木をかいくぐり、時に回りこんだりしながら進むと急に視界が開け、山頂に着く。
分岐点で見た時よりも青空が広がり遠くの山も見渡せた。山頂には自分達の他には登山者はいなかった。
代り代りに写真を撮り終えると急に風が強さを増し雨が降り始める。
滑降する進路を再確認した後、滑降の準備を始め、高田、市橋、浅原の順で滑り始める。 |
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山頂にて |
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滑降開始後まもなく不安は的中し、すぐにゲレンデとの勝手の違いに思うように滑れなくなる。
前日に深入山にてバックカントリーの練習をしていたが、この日は更に苦戦する。
細い斜面でしかもつづら折りの繰り返しにゲレンデのようなターンが出来ず、先行するスキーヤーを待たせている焦りにフラストレーションは募り、何度も倒れ踏ん張る力も失っていく。対照的にスキーヤーは思い思いに滑降を楽しんでいた。 |
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滑降を愉しむ |
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字の如く山に跳ね飛ばされボロボロになりながら、やっとの思いで登山口に戻る。
登山口で待たせていたスキーヤーに申し訳ない思いであったが、優しく迎えられ、悔しさをゲレンデで晴らしてくるよう背中を押される。スキーヤー達は一足先に片付けた後、冷えた体を温めるため公園センターでの入浴に向かった。
ゲレンデも決して状態が良いとは言い難かったが、それでもたまったストレスを晴らすべく一心不乱に何度もゲレンデを滑り降りた。 |
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初めてのバックカントリーに為す術もなく終わったが、それでも帰りの車中で次回の山スキーを誘われホッとしたのもつかの間、それまでに練習をしなくてはと急にそわそわしてきた。
山口南ICを抜けると電光掲示板に6度と気温が表示され、「まだ冬は終わんねーでほしいな」と言う高田の言葉に一同無言で頷いた。 |
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トラック図 |
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( 文:浅原/ 写真:市橋、高田、浅原 /トラック図:高田 ) |
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