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河津峡(寂地山錦川水系) |
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山行日 |
平成27年6月13日(土) |
天 候 |
晴れ |
メンバー |
池本、浅原、内田 |
行 程 |
山口IC~六日市IC~林道駐車地点8:00~入渓8:15~F18:50~F6河津の滝9:55~
F72段飛び出しの滝10:55~最後の分岐11:20~縦走路12:00~寂地山頂12:25~
小休止~錦岳13:15~鞍部13:25~二俣14:00~林道駐車地点14:25~六日市IC~山口IC
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今回、計画したのは河津峡。
寂地山に端を発し、山口県と島根県の間に深い谷を刻む沢だ。遡行図から滝の数は期待していなかったが、実際に行ってみると、思わぬ滝の連続と渓流美に出会うことができた。
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六日市IC経由で深谷川に沿って河津集落へ。集落手前を左に入り、林道の奥へ進む。
林道脇に3台分ほどのスペースがあったので、そこに駐車した。準備をした後、しばらく林道を歩いて、左岸から右岸へ渡る橋から入渓。橋のすぐ下には小滝が見える。水量は普段より若干多めか。 |
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入渓地点にある滝 |
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橋の下の滝を各々のルートで越える。
池本は一番水量の多いところを突破。場所を選ぶと簡単だが、最初から水を浴びて、林道歩きで温まっていた身体が一気に冷えた。その後、アシガ谷やトチゴヤ谷の分岐を過ぎ、入渓から30分ほど進んだところでゴルジュの中にF1らしき滝が現れた。 |
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これがF1? |
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遡行図から予想していた以上に高さがある。
左側からはかなりの水量が落ち込んでおり、登れるようには思えない。迷わず右側の細い水流が流れるチムニーを登る。
池本は左のラインにチャレンジしていたが、結局、全員、背中と手足を突っ張って、チムニーを抜けた。念のためここではロープを出した。 |
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どんどん水に浸かる |
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その後も、小滝が適度に現れ、飽きさせない。
頑張って池本のペースについて行くと、まずF5が現れ、その奥にはこの沢のハイライトであるF6河津の滝が、少し離れたところまで水飛沫を上げて存在感を示していた。とても登攀の対象として感じられない。 |
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F5の奥にF6が見える |
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F6立派な河津の滝 |
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しかし、ここで池本が直登の可能性を探る。
両岸は切り立っており、ホールド・スタンスに乏しい。可能性があるとすれば水流の中にホールドを求めるしかない。
滝の水圧に耐えながら、途中まで上がっていったが、今回はそこまで。それでも、多少の手ごたえを感じていたようだった。
次回、水が少ない時にトップロープで試してみたい。 |
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F6の可能性を探る池本 |
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結局、ロープを出して、倒木の挟まった溝を登り、右岸からF6を巻いたが、登ったところから滝の落口に降りるのが少し悪かった。
左岸から巻いた方が簡単なようだ。その後も快適な小滝を越えながら進んでいくと、名前のとおり水が飛び出している滝が現れた。F7二段飛び出しの滝だ。 |
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F7二段飛び出しの滝 |
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滝のすぐ左の水の流れていないフェースは手がかりが豊富で、登るのは難しくない。難なく越えて先へと進むと、すぐにFナンバーのない滝が現れた。なかなかの美滝だ。 |
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Fナンバーのない滝 |
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水量があるため、直登は厳しいかと思われたが、滝の中にもホールドがあり、水流を受けながら豪快に登れる。
その後も最後の分岐まで快適な遡行を楽しめた。
その分岐を右俣に進むと水量は少なくなり、源流域の雰囲気となる。最後は大した藪漕ぎもなく、のっぺりとした左岸の尾根に上がり込んだ。周囲に縦走路が見当たらないので、1309ピークから少し北西にずれたところにいるのではないかと思われる。そのまま尾根を辿っていくと縦走路に出た。
装備を解いて、寂地山へ向かう。
山頂で小休止した後、右谷山の手前のピークである錦岳へ進む。ミノコシ峠からの最後の登りが結構きつかった。 |
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錦岳ここから北側の尾根を下る |
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錦岳から北側に延びる尾根を下る。
1169ピーク手前の鞍部までは特に問題ない。しかし、鞍部から西のミノコシ谷に入ってからが、歩きにくかった。
苔や下草が生えたゴーロ帯で、ところどころ不安定な岩もあり、疲れた身体ではスピードが出ない。基本的には沢沿いを下るだけなのだが、ミノコシ谷800m付近の二股に出るまでが長く感じた。
つぶれた小屋のある二股からは明瞭な踏み跡があり、それを辿ると苦労することなく林道へ戻ることができた。 |
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河津峡は、フリーで越えることのできる小滝が多い上、いざとなれば簡単に巻くこともできるので、初心者にもお勧めだと思う。
また、全体的に明るい渓相で気持ち良く遡行できるのもポイントが高い。
下山ルートが長いのが唯一の難点か。次は下山に藪ヶ峠ルートを試してみたい。 |
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( 文・写真 : 内田 ) |
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