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亀井谷(恐羅漢 高津川水系)
山行日  平成27年6月20日(土)
天 候  曇り後雨
メンバー  池本、内田
行 程  山口~国道9号~日原~匹見~亀井谷林道~駐車地点8:15~入渓8:40~F18:55~
F7二段の滝10:20~出渓11:30~登山道~恐羅漢山頂12:10~小休憩~
台所原12:40~駐車地点13:50~亀井谷林道~匹見~日原~国道9号~山口
 週間天気予報によれば、前日までは雨模様だが、週末は天気が良さそう。
 今回の計画は高津川水系の亀井谷。恐羅漢から匹見へ流れる沢だ。
 亀井谷の沢登りの記録がほとんど見当たらなかったので、不安半分、楽しみ半分での遡行となった。
 山口から日原経由で匹見へ。表匹見峡を通るトンネルを抜けて、右手から流れてくる2つ目の沢が亀井谷川だ。
 橋を渡って亀井谷林道へ入る。車止め手前のスペースに駐車してから出発。
 林道をしばらく歩いて、亀井谷奥橋の左手の踏み跡から入渓した。
 朝方まで降雨があったようで、見るからに水が多い。激しく流れ込むところは白く泡立ち、水中の様子が分からなくなっている。
 強い流れに気をつけて進むと、ゴルジュの中に最初の滝が見えてきた。F1だ。思っていた以上に水量が多い。
水量の多いF1
 滝の形状から判断するに、右から登って真ん中あたりでトラバースし、最後は左に抜けることができそうだが、この水量でそれが可能かどうか。
 池本が取付くが、激しい水圧で身体が弾き飛ばされてしまう。何度かトライしたが、今回は断念。仕方なく左岸を巻いた。
F1にトライする池本
  今日の水量では少しの段差が小滝となっているため、それを楽しみながら遡行するが、その都度、水を浴びて冷たい。
 その後、ゴーロやゴルジュの中を進むと、遡行図どおりF2からF5らしき滝が現れた。水が多いものの難なく越える。
F5左に倒木の挟まったC/S
 F6斜滝もなかなかの迫力。水量のため滝の中のホールドが分かりにくい。
 飛沫を浴びながら左寄りを抜けた。
F6斜滝を登る池本
 F6を過ぎるとすぐにゴルジュとなり、奥にF7が現れた。下部と上部で二段の滝となっているようだ。
 水の流れに気をつければ、何とかゴルジュ内を突破できそう。水流に弾かれないよう下部を左から越え、激しい水飛沫を浴びながら上部を越える。
 高さがあるので落ちることはできず、かなり緊張した。ロープを出した方が良かったかもしれない。
二段となっているF7
F7の上部を越える池本
 F7を越えると、短い間隔で滝が連続する。F8らしい滝を含めて、特に難しいものはないが、水量があるため面白い。
 途中、分岐から右俣に面白そうな滝が見えたが、台所原に行くため左俣へ進んだ。
     
F8らしき滝
     
分岐から右俣に見えた滝
 地形がなだらかになってきたら、雰囲気の良いブナの森となる。周囲にはうっすらとガスがかかり幻想的な景色だ。
 水は苔むした岩の間を滔々と流れ、源流域が近いとは思えないほど。そのうち藪となってきたので沢を外れ、台所原から恐羅漢への登山道を目指して笹漕ぎ開始。
 高度を維持しながら北東へ向かって10分あまりで登山道に出た。
     
雰囲気の良いブナの森
 装備を整えて、恐羅漢山頂へ。
 さすが人気の山だけあり、山頂では何人もの登山客がお昼ご飯を食べていた。天気が崩れそうなので、小休憩した後、すぐに下山する。
 台所原まで一気に下り、そこから亀井谷方面へ。
 最初は笹が刈り払われた良い道だが、雨が降り出した上、細いトラバース道となる。土砂降りの中、三十三曲がりを経て沢に降り立った後、何度か渡渉を繰り返し、ずぶ濡れになって車に戻った。
 F1を越えられなかったのは残念だが、F7以降の滝の連続は印象に残るものであった。
 また、今回、匹見方面から沢をつめて、恐羅漢の山頂を踏むことができ、なかなか充実した山行となったのではないかと思う。
( 文・写真 : 内田 )
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