|
クロブチ谷(市間山 太田川水系) |
|
|
|
|
山行日 |
平成27年7月11日(土) |
天 候 |
晴れ |
メンバー |
内田、鹿野(会員外)、山田(会員外) |
行 程 |
山口~山口IC~戸河内IC~打梨集落駐車地点(6:50)~太田川~F1(7:10)~F4(7:45)~
F5(8:10)~F9(8:50)~F13?(9:05)~右俣の滝を越えて左俣へ(9:30)~縦走路(10:05)~
市間山(10:10)~小休憩~縦走路から境尾根分岐(10:25)~クラ谷下降~林道(12:00)~
打梨集落駐車地点(12:30)~戸河内IC~山口IC~山口 |
|
|
|
|
先週の境谷が思った以上に良かったので、今回は同じ山系のクロブチ谷へ。
市間山から北に向かって伸び、太田川の打梨発電所の上部に流れ込む沢だ。事前に調べたところ、クロブチ谷の記録はほとんど見当たらなかったが、良さそうな滝があることは確認できた。期待で胸を膨らませ、最近おなじみのエリアへ向かった。 |
|
|
|
打梨集落の空きスペースに駐車。準備をしてから出発。
戸河内方面に少し戻り、坂根の分岐を過ぎて、発電所が見えたあたりから河原へ入る。
対岸から見ても明瞭な谷となっているので、クロブチ谷の出合は分かりやすい。太田川を泳いで谷に取付くと、すぐにF1が流れ込んでいる。F1の下部は問題ないが、上部はかなりの水量が飛び出しているので右岸の岩を越えた。 |
|
|
|
|
川を泳いでF1へ |
|
|
|
F1の上でも小滝を楽しんだ後はゴーロとなり、渓相も明るくなってくる。
普段、人が立ち入ることは滅多にないのだろう。水流に洗われる岩上の苔もフワフワで、踏むのを躊躇われるほどだ。途中、5mほどの苔むしたフェースを越えて、さらに進むと町有林の看板がひっそりと佇んでいた。 |
|
|
|
|
苔で緑色となったフェースを越える |
|
|
|
看板から5分ほど進むと、迫力のあるF4と出会う。15mほどはあるだろうか。
ここはロープを出し、鹿野がトップでいく。滝の左から下部に取付き、中間で支点をとった後、上部はするすると落ち口の左を抜けていった。 |
|
|
|
|
大滝F4 |
|
|
|
F4を越えると、またもや大滝(F5)が現れる。
見たところ、先ほどのF4よりも難しそうだ。トライするのであれば、左岸から取付いた方が良さそうだと思っていたら、鹿野が右岸から行くとのこと。激しい飛沫を浴びながら器用にカムをセットし、水際を登る。
下部から中間までが核心か。上部はスラブとなり、慎重に抜ければ問題ない。この滝に限らず、冷たい水を浴びながらの登攀は気持ちが焦るため、難易度が上がると思う。 |
|
|
|
|
クロブチ谷のハイライトF5 |
|
|
|
|
シャワーを浴びて登る |
|
|
|
F5を越えて進むと、二俣となったので地図を出して確認。
左はハチガ谷の頭に行ってしまいそうだ。ここは本流である右へ。
明るい緑色に包まれた沢の中、まだまだ滝が続く。どれもフリーで登れる簡単なものだが、どんどん進めて気持ちが良い。 |
|
|
|
|
C/Sのある樋状のF9 |
|
|
|
|
F13? |
|
|
|
いくつものFを越えて進むと、再び二俣と出会う。
地図で確認すると、ここが820m辺りの分岐か。右に行くと市間山に突き上げ、左に行くとハチガ谷の頭から市間山への稜線上に出るようだ。
稜線上を目指す予定だったが、右俣に滝がかかっているのが分岐から目に入ったので、右俣の滝を登ってからトラバースして左俣へ戻った |
|
|
|
|
右俣に入ってすぐの滝 |
|
|
|
左俣に戻って以降は水流も細くなり、最後は大した藪漕ぎもなく稜線上の縦走路へ。
そこから歩いて5分で市間山へ到着した。小休憩してから下山する。下山ルートは先週の境谷と同じくクラ谷を降りた。 |
|
|
|
|
行程図(クロブチ谷) |
|
|
|
ほとんど人が立ち入ることがないのだろう。クロブチ谷は、木々の緑や苔に包まれた美しい沢だ。
また、泳ぎから始まって、登攀技術が試される大滝のほか、いくつもの滝が続き、沢登りの対象としても飽きさせない。この山域には素晴らしい沢がある。 |
|
|
|
( 文・写真:内田 ) |
|
|
|
|
|
|
|