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匹見一の谷(高津川水系) |
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山行日 |
平成27年7月25日(土) |
天 候 |
晴れ |
メンバー |
内田、鹿野(会員外)、山田(会員外) |
行 程 |
山口~国道9号~日原~匹見~亀井谷林道駐車地点(7:00)~県道307号線~匹見出合原
~(7:25)一の谷出合付近の赤い橋(7:50)~入渓(7:55)~(8:15)F1(8:45)~(8:50)F2(9:15)
~F4(9:40)~シャラシャラ滝(9:55)~F8(10:15)~トリゴエ谷出合~(11:10)F11(11:45)
~稜線(12:20)~亀井谷林道(12:50)~亀井谷林道駐車地点(13:30)~匹見~日原~国道9号
~山口 |
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先週、匹見二ノ谷に入り、3年前にはアルピナの石田さんに率いられて三の谷(奥匹見峡)に行ったことがある。
となれば、今回は一の谷へ。匹見の沢は下山が長い印象があるが、一の谷も下山が大変そうだ。タフな二人について行けるか不安を抱えながら出発した。 |
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まずは朝の涼しい時間にできるだけ距離を稼ぐことにする。
一の谷出合付近の赤い橋に荷物をデポして、亀井谷林道ゲート手前の駐車地点に車を停めてから、デポ地点までおよそ5kmの道のりをジョギングで戻る。
ぐいぐい飛ばす鹿野について行くのが精一杯。入渓前から疲れてしまった。 |
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結構なペースで走る |
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赤い橋から少し進んだところで入渓。
遡行図ではワサビ小屋を過ぎてからとあるが、小屋の存在は確認できなかった。
しばらく平凡なゴーロを進むと、F1が現れた。初っ端から難しそうだ。
鹿野が右側から滝に取付くと、するすると上部まで登る。そこで支点を構築しようとハーケンを打つが、なかなか決まらないようだ。結局、ブッシュで支点をとって、最後はそのまま左岸の岸壁を登攀した。 |
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F1最後は支点がとれない |
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F1を越えると、すぐにF2が現れる。高さはあるが、左岸の岸壁はカムで支点がとれ、見た目ほど難しくない。
鹿野は別のラインを登りたかったようだが、内田が遡行図どおり左岸を登った。 |
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F2見た目ほど難しくない |
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F2の後はゴーロとなり、快適に小滝を越えて進む。
今日は快晴のため、沢に陽射しが当たり、水の流れがキラキラと美しい。やがてゴルジュの淵の奥にF4が見えてくる。
泳いで取り付き、滝の左のラインを越えた。 |
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F4泳がなければ取り付けない |
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その後、再びゴーロとなるのをしばらく進むと、右手に水量は少ないが高さのある滝が現れた。
20mシャラシャラ滝だ。節理の生じた赤い岩が特徴的だが、登攀の可能性は低そうだ。 |
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シャラシャラ滝 |
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その先もゴーロの中に現れるFを快適に越えて行く。
遡行図からは予想もしていなかったが、この沢は小さいながらも釜を持っている滝が多く、しかもその釜が深い。天気も良いので、かなり水に浸かることになった。 |
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F8トユ状の滝 |
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F10滑滝連?小さいながらも釜が深い |
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どの滝にFナンバーを付けるかという問題にも関連するが、Fの数に比して距離が長く感じる。
天気が良いので気持ち良く遡行できるが、3時間以上が経過して、ようやくトリゴエ谷と思われる支沢と出くわした。
地図を確認してから、先へと進むと、ついにゴルジュの中にF11が姿を現した。
遡行図では左岸を高巻くとあるが、鹿野が滝の左から直登にトライ。器用に支点を取りながら登るが、被り気味の滝の落口が悪く、乗り越すことができない。ここは無理せず、左から巻いた。 |
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ついに姿を現したF11 |
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F11を越えた後は、中川山1170mから鳥越峠に延びる尾根に出るため、右へと詰める。
最後は水の枯れた沢を辿り、少しの笹を漕ぐと1086mあたりの登山道に飛び出した。
尾根上に登山道があったので一安心。あとは登山道及び林道を駐車地点まで走り下りたが、途中、林道上で1mを越えるイノシシと遭遇し、お互いびっくり。この山域ではクマ鈴が必要だと改めて痛感した。 |
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行程図(匹見一の谷) |
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匹見一の谷は距離が長いが、釜のある滝が多いので、今回のように気温の高い日には、水を浴びながら気持ち良く遡行できる。
基本的には水流の多い方を選べば問題ないし、F11を過ぎてからは右寄りへ進めば、1086mのある尾根に出る。ただ、下山の際、荷物を担いでのランは足にダメージを残すこととなった。 |
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( 文:内田、写真:内田・鹿野 ) |
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