へのリンク
北アルプスベースキャンプ型山行2(黒部五郎岳)
山行日  2015年8月10日
メンバー  井之上 (単独)
行 程  8月10日(月)晴れ後雨
三俣テン場5:30~三俣蓮華岳6:55~巻道合流点7:30~黒部五郎小舎9:00~
黒部五郎岳10:55~黒部五郎小舎12:50~巻道合流点14:30~三俣テン場15:20テント泊
  8月10日 

 5:30起床 天気は快晴 朝食を食べ出発する。
 この日の目的地は黒部五郎岳。ルートは前日に鷲羽岳より見た際 テン場より巻き道で向かうルートと三俣蓮華岳を越えていく稜線を進むルートがあったので、後者を選択。
三俣蓮華岳から黒部五郎岳の稜線
 晴天の中三俣蓮華岳山頂を目指し三俣峠まで苦しい時は花を愛で癒されながら急登を行く。
 三俣峠からガレ場の小尾根を登りきると三俣蓮華岳山頂にでる。山頂からは雲ノ平や黒部源流の山々、そして槍穂高連峰、さらに遠く立山、剣岳も望まれる。
 目標の黒部五郎岳の美しいカールが間近に見え、山頂より黒部五郎岳への道が延びている。
三俣蓮華岳から双六岳への縦走路
三俣蓮華岳山頂部より黒部五郎岳に伸びる縦走路
 北アルプス最深部に来た実感が静かに湧いてくる。気持ちのいい稜線を緩やかに下っていく。
 途中で三俣山荘からの巻き道と合流し、ここからザレたガラ場とつづら折りを繰り返しながら高度を下げていく。
念願の黒部五郎岳
 やがて樹林帯に入り,滑りやすい石がゴロゴロした急な下りになる。下りきると五郎平で黒部五郎小舎の裏に出る。
 稜線コースとカールコースに分かれているが、(勿論、カールだろ!と)小屋を出発。
 五郎平の草原より潅木帯の中を緩やかに登り、次第に傾斜がきつくなり、沢の渡渉もあり変化に富んでいる。やがて黒部五郎カールの中に入り 岩が点在する庭園の中を進む。  
     
カール内
 上部には雪渓が残るカール内は小沢が流れ、思わずここにテントを張りたいと思った。
 やがてザレたガラ場の急登をつづら折りに黙々と高度を上げ尾根上に出る。しかし山頂部は曇りだしていたので苦しいがペースを上げる。
 北ノ俣岳との分岐があり、岩のガレ場を登りきって山頂に到着した。
 雲ノ平や鷲羽・水晶方面は晴れているが飛騨方面よりガスがかかりだし山頂に着き次第、お互いに皆急いで写真を撮り合う。
     
山頂にて
 小屋で買ったコーラで乾杯し、稜線コースで下山開始。
 下り始めは岩場が多く、カール内のより迫力ある景観が楽しめる、しかも貸し切り状態で。
下山は稜線コース、カールコースを望む
 ザレたガラ場のくだりが終わると緩やかになりお花畑に出る。
稜線上のお花畑
 ここで大休止し、潅木帯の急な下りをおりきると黒部五郎小舎に着いた。
 振り返ると山頂はすでにガスの中、今日は一雨来るなと思い、三俣テン場に向け出発、まずは急登を一息に登る。
 巻道分岐まで戻って来てまだ通ったことがない巻き道を選択。
帰りは三俣山荘への巻道を選択
 しかしあまりいいルートではなく、天気さえよければ体力的にも三俣蓮華岳経由で戻ったほうがいいと思った。
 テン場も近づくと大量の熊の糞がルート上に散乱しておりビビリ、笛をふきながら進む。
 無事テン場に到着、天気が崩れる前にそのまま夕食の支度に取り掛かる。食事が終わり山を眺めていると雨が降り出したためテントの中へ、そのまま就寝。
( 文・写真 : 井之上 )
 ← 鷲羽岳・水晶岳       祖父岳・雲ノ平・双六岳・笠ヶ岳→ 
Copyright(C) 2004 Ube Alpine Club All rights reserved.
SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu