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ゆっくり山歩きin北海道 ③十勝連峰、羊蹄山 |
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山行日 |
2015年9月21日22日 |
メンバー |
園山 |
行 程 |
9月19日
吹上温泉、白銀荘にて休養と荷物整理
9月20日
雨の為 吹上温泉、白銀荘と隣のキャンプ場にて停滞
9月21日
キャンプ場(4時)~十勝岳登山口(4:15~4:40)~安政火口分岐(5:20)~
上ホロ分岐(6時)~富良野岳分岐(7:40)~富良野岳往復(8:30~9:30)~
三峰山(10:40~11時)~上ふらの岳(11:45)~上ホロ避難小屋(12:50)~
十勝岳往復(13:10~15:10)~上ふらの岳よりD尾根下降(16:20)~
登山口(19時)~キャンプ場(20時)
9月22日
キャンプ場(8:30)~占冠ICより道東自動車道~支笏湖講演道路~
羊蹄青少年の森キャンプ場(16:30)
9月23日
キャンプ場(5:30)~6合目(10:30)~噴火口分岐(12:50)~火口周回(13:40~
15:50)~8合目(16:40)~キャンプ場(20時)
9月24日
キャンプ場(10時)~道の駅ニセコビュープラザ(10:40)~洞爺湖温泉郷(13:30)
9月25日
温泉宿(9:30)~千歳市内で荷物梱包発送~道の駅サーモンパーク千歳(17時)
9月26日
道の駅(7時)~レンタカー会社(8時)~新千歳空港(10:25)~福岡空港13時)~
宇部自宅(17:30)
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内 容 |
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9/21(月) 《富良野岳~十勝岳》
車で登山口の十勝岳温泉凌雲閣横の駐車場に移動する。
登山口で入山届をしてライトを点けて林道を歩き出す。夜が明け、明るくなって安政火口分岐で休んでいると広島県、宮島のGさんが来られた。
このGさんも70歳だが無理のないスケジュールで日本各地を回っておられる。地元広島の山はほとんど行かず寒くなれば南の沖縄方面に移動されるらしい。 |
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上ホロ分岐上部からの富良野岳 |
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沢を横切り山沿いに約2時間歩くと縦走路の富良野岳分岐に着いた。ここで休憩中しておられた札幌のHさんとお話しする。
私から見てもスポーツマン風イケメンで藤竜也さんソックリ。Hさんに北海道の山でお勧めは?と聞くと『ニペソツ山』を紹介される。
グレードは少し高くなるが三角錐の頂点を持つ山で稜線もアルペン的で北海道では珍しいとの事らしい。
暫くすると富良野岳から大きなザックを背負った姫路のIさんが来た。今からトムラウシ山経由で旭岳まで縦走されるそうで激励して見送る。
最近はトムラウシ山は一通過点で旭岳から十勝岳や富良野岳まで又はその逆の縦走が若い人の主流らしい。当然ヒグマに出会うリスクも高くなるので熊用スプレー携行やエスケープルートチェックなど事前の準備が必要であろう。 |
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富良野岳(奥に十勝岳) |
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富良野岳を往復してまた分岐点で休んでいると宮島のG父さんに赤く紅葉したマルバシモツケソウを教わる。『十勝岳まで結構、時間がかかるよ』と叱咤激励され重い腰を上げる。 |
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三峰山手前付近の渋めのまだら紅葉 |
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ちょっと渋いウラシマツツジ |
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上ホロ避難小屋 |
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上ホロ避難小屋から約2時間で十勝岳往復し上ふらの岳からD尾根を下る。(大砲岩から三段山経由の下山路は崩壊が激しく通行禁止)
下降途中から雨が降ってきて雨具を着用。午前中、富良野岳へ登る時に休んだ上ホロ分岐に18時前に着く。
辺りはすっかり暗くなってきたのでライトを点けるが雨も強くなってきた。こんな時は焦ってはいけないと自身に言い聞かせ腰をおろし時間をかけて行動食と水を補給する。
夜間行動は時々やっているので不安はなかったが逆に過信も危ない。特に火山岩のガレた道なので足元が見えにくい場合は足首を捻る可能性もあるので慎重に降りる。 |
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9/23(水) 《羊蹄山》
1時頃、目が覚める。理由は近くのテントからのイビキの爆音。シュラフの中でウトウトするが轟音は鳴り止まず眠れない。
睡眠不足で頭がボーとしている中、なんとか歩き出すがピッチが上がらない。 |
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キャンプ場からの羊蹄山 |
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北海道の南に位置するためか大雪山系や十勝連峰に比べ暖かい。むしろ暑いくらいで1合目毎に休憩をする。
カエデ類は多少黄色くなっているがナナカマドなどの紅葉にはまだ早い。
6合目でドラマ『北の国』に出てくる純朴な少年に似ているJ君と話す。彼は28歳で友人と3人で日高山脈を歩き昨日別れて今日は羊蹄山に来たらしい。
彼曰く日高も最近は入山者も多く以前より登山道も整備されているらしい。
私の休憩時間が長かったのか洞爺湖や有珠山、昭和新山などを教えてくれて『先に登って上で待ってますよ』と爽やかな風を残して颯爽と去って行った。ウーム、マンダム・・・北海道の若者はしっかりしている。 |
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エゾシマリス発見 |
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9合目を過ぎ次が頂上と思っていたら実際は噴火口分岐点であった。羊蹄山の山頂は、この噴火口分岐点の丁度向こう側がらしい。 |
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頂上噴火口 |
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取りあえず噴火口を一周したらいいでしょうと気を取り直して右回りで周回する。
火口を廻って速やかに下山するが登りのペースが余りにも遅かったので今日もライトを点けての下山になってしまった(反省)。
2合目で私より遅れてライトを点けて下山する人がいたので大丈夫なのか聞いて一緒に下山する。
キャンプ場に着くとシルバーウィークも今日までなのでテントは殆ど撤収されていた。テントの中で惣菜とワンカップで今日までの愉しかった山行を振り返りつつ眠りにつく。 |
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洞爺湖からの羊蹄山 |
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帰宅後、今回の山旅ついて思い巡らす。
北海道の雄大なスケール、素晴らしい紅葉、出合った人の暖かさ・・・思い切って行動して正解!であった。
後日、3月まで同じグループで仕事をしていた札幌出身のN君に『北海道の山はいいね~。大好きになったよ』と連絡すると『夏はいいですが10月には初雪が降り5月まで寒いので暖房費が凄いですよ』との返答だった。
自然条件が厳しいので何かと苦労がありそうだが逆に自然の恵みも多いのではないだろうか?高所登山のように人間はある程度、環境に順応する動物である。我々にとって多少の不便さがあった方が人間らしく?生きられるのではないかと思う。限りない欲望を満たすことは貴重な何かを犠牲にしているような気がする。
私が今回、北海道で出会った人は皆さん親切でキチンとしておられたように見えた。
自然のルールを守らなければ痛いしっぺ返しが待っているのは折込み済みのようである。
さて振り返って私は・・・。最近は体力のみならずメンタル面の衰えに加え経済的にも・・・。従って少しだけ無理してあまり欲張らず与えられた現実を素直に受け入れて行動しようと思う。
今回の北海道の山旅を終えて今後の方向性も見えてきたことが大きな収穫であった。今後も自分の出来る範囲内で少しだけヒーハーして愉しくて気持ちいい『ゆっくり山歩き』をしたいのだが・・・。 |
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( 文・写真 園山 ) |
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