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新雪の岩樋山・道後山 |
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新雪の岩樋山 |
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山行日 |
2016年1月2日 |
天 候 |
曇り時々晴れ |
メンバー |
斉藤(宗) 斉藤(滋) |
行 程 |
比婆山県民の森公園センター(9:10)~ 道後山山の家駐車場(9:45-10:00)~
月見が丘駐車場(10:25)~ 東屋(11:00)~ 岩樋山(11:35)~
道後山(12:25)~ 大池(12:50)~ 東屋(13:45-14:15)~
月見が丘駐車場(14:35)~ 道後山山の家駐車場(15:00-15:15)~
県民の森公園センター(15:45)泊
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内 容 |
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スキーは懲り懲りの私だが、Mはまだまだ滑る気満々のようだ。しかし今年は少雪でスキーが出来ないので、昨日(元旦)の比婆山に続き今日も山に。Mの提案で冬の道後山に初挑戦だ。公園センターのフロントには、道中の時間もあり帰着は16時を過ぎるかも、と断っておく。
蒜山、大山に出かけた折走っていたR183をしばらく進み県道≪道後山公園線≫に入る。グングン高度を稼ぐが路面は真っ白、轍が無い。見覚えのある山の家まで登りきったが、スキー場が営業されてないせいか人気が全くない。今日も一番乗りは嬉しいがこう静かだと寂しくなる。前回来た時は、月見が丘駐車場まで車で上がったが雪の様子が分からない。そこでここに車を置くことにして出発の準備をする。
てっきり車道をテクテク歩いて登ると思っていたら、Mは目の前のスキー場を登り始める。中途半端な積雪、静止したままのリフト、活気の無い殺風景なスキー場は今日の天気のようにどこか暗く心も沈みがち、黙々と最上部を目指す。
「あっ! 月見が丘駐車場」ゲレンデを登りきると第一目標地点の駐車場が目の前に見える。意外に近かった。Mの読みが当たったようだ。記憶の中の風景を目にし途端に元気回復、雪の原の小道を一気に駆け下る。広々とした真っ白な駐車場には一本の踏み跡、誰かが登っている!と思ったらイノシシ君だ(少しがっかり。一番でなくてもいいから、今は人恋しい) |
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イノシシの踏み跡が残る林道を行く |
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イノシシ君も籔より歩き易い登山道が楽なのかな、人間様に遠慮したのか義理堅く林道の端っこを進んでいる。出くわしたら怖いだろうが案内されているようで癒される。「そんなに張り切ると汗かくぞ」とMに言われ、今日も腰の痛みを忘れていたと気づく。思い出したついでにリハビリの先生に習ったイナバウアー風の運動(背筋の運動で後方に反り返る)を1回頑張る(実際はまっすぐな棒のようで全然反り返っていない・・・らしい)
林道終点から山道に入り少しの登りで東屋に到着する。水分補給をしていよいよ岩樋山の登りにかかる。狭い登山道も貸切で思いのままのペース(すれ違いも無く、後続も気にしなくていい)で気兼ねが無い。稜線に上がる手前で雨具を着用し風と霧に備える。 |
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樹林帯を登る |
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前回、新緑の季節に登った時は快晴だったが、今日の岩樋山々頂はすっぽりと霧の中モノトーンの世界だ。孤独(?)と闘いながら頑張った証の記念写真だけ撮り、そそくさと道後山へ向かう。 |
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岩樋山々頂 |
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中途半端な積雪はゴロゴロ石を見た目だけ覆っていて油断できない。捻挫でもしたら万事休す、ノロが一段とノロく鞍部に下って行く。霧の合間に浮かぶ光景はもう何年も前歩いた秋吉台の雪景色と似ている。 |
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岩樋山を下る |
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一旦鞍部まで下り道後山への登りにかかる。相変わらず視界は悪く期待した広々とした草原の雪景色が見られない。「多里大山は止めような」とMがポツリ。予期した言葉だ。前回春に登った時、道後山から見える穏やかな山容を目にし、いつか登ってみたいと思っていた。が今日のこの天気、せっかく登っても何も見えないだろう。「うん、いいよ」と即同意しながら何この素直さ、若い時は計画通り歩かないと気が済まなかったのにと思う。これも年のせいなのかな・・・。
道後山の山頂もモノトーン&静寂の世界、ここでも新年初登頂者になったようだが、記念写真撮影だけで下山する。お昼はとっくに過ぎているが寒々とした中では食欲も湧かない。取りあえず外郎でエネルギー補給をし東屋まで下ることにする。帰路はほんの少し遠回りして大池に立ち寄る。春は空の色を映して青々としていた水面も今日は灰色、春の訪れを待っている。お花の季節になれば大勢のハイカーが押し寄せて来るだろう。 |
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冬の大池 |
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大池から鞍部に登り返しトレース発見、人気を感じホッとするが自分たちの往路の跡だ。Mは今日も昨日同様スマホ、GPSと仲がいい(理由が分かったので、おとなしく待つ。今年は紛争回数が減るか・・?)
鞍部分岐からは岩樋山のトラバース道を辿り東屋まで帰り着く。やっとお弁当タイムだ。公園センターにお願いしたお弁当はお正月料理のブリの照り焼きや昆布巻等が入っている。目的の山に登れた安堵感が美味しさをさらにアップさせ、特大のおにぎり2個もすんなりお腹に納まっていく。遠くの景色を眺めて見ると比婆山連峰が霞んでいる(昨日は向こうからこっちを眺めたが)こうして広い道後山に二人きりは寂しくもあるが、超贅沢な時を過ごしているんだとも思う。年初めのせいか神妙に感謝の思いが湧いてくる。 |
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東屋でお弁当タイム |
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さぁ青空も覗いてきた。眼下に見える月見が丘駐車場に下るとしよう。青空の下、純白の月見が丘駐車場に残された踏み跡はイノシシ君と自分達だけ。誰も来なかったようだ。25、6年前家族で車中泊したこの場所は、駐車場としては未整備でただの草原だった。明け方4人で満天の星を眺め続けた思い出・・・(Mも思い出しているだろう) |
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月見が丘駐車場 |
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復路は車道経由で山の家前の駐車地まで下る。今頃、宇部の自宅にはN(娘)夫婦が帰り着いているだろう。明日からはまたおさんどん生活が始まる。治まりかけた(一時的?)腰痛がぶり返さないよう、ゆっくりゆっくり頑張るとしよう。 |
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道後山トラック図 |
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( 文・写真:斉藤(滋) 写真・トラック図:斉藤(宗) ) |
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