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アナノ谷遡行
日 時  平成28年7月17日(日)
天 候  晴れ
メンバー  高田、藤崎、内田、林
行 程  08:00林道より抜月川入渓→08:15アナノ谷二俣→09:20F5ドンブリ淵→
10:15盛太ヶ岳との二俣→10:50二俣と連続するF→11:4010mのF→
12:25鈴ノ大谷山山頂→15:25盛太ヶ岳山頂→16:20盛太ヶ岳登山口
 アナノ谷については、「西中国山地の沢」に記載されてない沢だからなのか、当HPでも2003年の記録しかなく、他も遡行の記録は殆ど無い。そんな中でも、当時の記録で三浦氏の最後の一文に惹かれ期待を胸にアナノ谷へ!
 盛太ヶ岳駐車場に車を停め、抜月川沿いに林道を歩いて入渓地点へ。途中の田んぼでリアルなカカシが沢山飾られてあり我々を楽しませてくれる。中には釣りをしているカカシまであった。
 大きな堰堤を林道から確認し、さらに奥へ。あまり林道を進み過ぎるとアナノ谷への二俣を越えてしまいそうだったので、適当な所を見つけ入渓。
入渓地点から下流方向
 すぐに一つ目の堰堤が現れ、それを越えアナノ谷への二俣へ。この二俣からアナノ谷方向に遠くに林道の橋が架かっているのが確認出来るのでこれを目印にすると分かりやすい。しばらく林道沿いを遡行すると、堰堤が出てくるのでこれも高巻く。
抜月川からアナノ谷との二俣。この位置から橋が確認できる
 F1~F4は4m前後の滝であり、簡単ですべて直登ができる。中には小規模だが淵のあるものもあり泳いで取り付けられる滝もあり、シャワークライミングも楽しめる。1時間ほどでドンブリ淵へと到着する。

 2003年の記録では、「ほとんど土砂で埋まっており、淵の部分は1/5しかない。埋まる前は相当な淵であったことがうかがえる。」とあった事から、あれから13年経った今はもう淵は存在しないのではないかと冗談交じりにメンバーと笑いあっていたが、実際にはそんな事もなく淵はちゃんと存在し、安心した。

 F5はツルツルだが、クラックとリスがあるので支点は取りやすい。下部にカムで、中間でリスにハーケンを打ち込み支点とした。上部はトユ状となり流れが速いので、うっかり足が取られそうになりそうだがバランスで登る。ハーケンは回収した。
 F6とF7も快適に登る事ができる。
ドンブリ淵とF5
 10:15に盛太ヶ岳へと登りつめることの出来る二俣に到着する。2003年の記録ではこれを左に遡行していたが、ここで作戦会議をし、まだ時間もあるし本流である右俣を遡行することに。
 単調なゴーロと流木のある3mのFを越えると、40分程で大きな二俣に出た。左を見ても右を見ても大きく開けており、しかもどちらも高度を稼ぐように滝が何条かになっている。どちらも楽しそうであるが、上部に難しそうなFのある左俣へ。Fナンバーはよく分からないので連続するFとしておく。
 左へ行くと盛太ヶ岳。今回は右を行く
大きく開けた二俣の左。連続するF
 下部は簡単であるが、一番上の滝はやはり難しそうでクラック状ではあるが最初のスタンスが見当たらない。落ちると大怪我をするので高田さんに先に右から高巻いてもらい、上からロープを垂らしてもらう。
 先に内田さんが挑戦する。やはりスタンスがなく手こずっていたが、スーパーハイステップで登っていた。次に林が挑戦するが為すすべなく敗退。
連続するFの上部。難しく面白い
 その後も6mのクラック状のFが出る。最後が少しガレているので落石に注意しなければならない。
 もう滝も無いだろうと思っていた矢先に、10mぐらいのFが現れる。簡単なのでフリーで登るが、思わぬ処での立派なFだったのでテンションも上がる。
クラック状。少し滑りやすくクラックの上部は少しガレている
簡単だが最後まで楽しませてくれる10mのF
 後は鈴ノ大谷山と盛太ヶ岳の縦走路に出る予定だったが、谷を詰めてもいつまでたっても縦走路に出ない。そのまま藪交じりを登るといつのまにか鈴ノ大谷山の大藪の山頂へ。
 後でログを確認したところ、縦走路まで50mといった所で歩きやすい地形に誘われて方角を大きく変化させてしまっていた様だった。
 鈴ノ大谷山から盛太ヶ岳への縦走路はかなりの藪道である。時間と労力を使い盛太ヶ岳山頂を経て駐車場へ、駐車場にてコーラで乾杯した。
 普段は「西中国山地の沢」をコピーしたトポ図を片手に遡行するのだが、今回はそれが無く未開の沢で思わぬ滝に出会う喜びというのを少し味わうことができた。それと同時に、いつもお世話になっている「西中国山地の沢」の分かりやすさとその情報量の多さを改めて感じることができた。
 沢も全体を通して魚影が多くみられ、僕の好きなヒキガエルも沢山いたので大変楽しく遡行する事が出来た。

 今日は大当たりじゃ!!
今回のログ
( 写真;内田・林、文;林 )
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