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トチゴヤ谷(錦川水系)
山行日  平成28年10月1日(土)
天 候  雨後曇り
メンバー  池本、林、内田
行 程  山口IC~六日市IC~河津~駐車地点7:35~林道~入渓8:25~F2~F5大竜頭の滝9:05~
F7~950m付近二俣11:00~F21~1050m付近二俣11:50~縦走路12:30~小休止~
ミノコシ峠~錦岳13:25~ミノコシ谷~林道~駐車地点15:00~六日市IC~山口IC
 気がつけば10月となり、そろそろ沢の季節も終わる。今年の沢登りの締めくくりとして、トチゴヤ谷に行ってきた。生憎の雨のため、水量が気になるところだが、少々増水しても遡行はできると踏んだ。
 この夏、何度も利用した六日市ICを降りて、河津集落へ向かう。集落の橋の近くに車を停め、準備をしてから出発。林道終点から右岸沿いの踏み跡を通り、トチゴヤ谷出合のすぐ手前から入渓した。
 出合から見えるF1を越えるとすぐにF2が現れる。ここはロープを出して、林がトップで左岸を進む。フォローで続くが、岩の上に泥や落ち葉が積もり、滑り易くて気持ち悪い。
F2左岸を進む林
 続くF3、F4を、それぞれが好きなルートで越えると、F5が立ちはだかる。大竜頭の滝だ。とても直登できそうにないので、右岸下部のブッシュ沿いから、上部のスラブへ上がる。スラブ上の細いクラックは水の流れ道となっていた。カムと残置ハーケンで支点がとれる。
F5上部のスラブ
 F5から滝が連続する。F6はロープを出したまま越えて、F7に取り付いた。
 ここも水流沿いに進むのは難しそうなので、右岸の岩壁をトラバース気味に登る。残置ハーケン2つで支点をとり、中間でカムを使った。ホールドスタンスが悪く、なかなか緊張する。核心を越えたところの立木でピッチを切ったが、上の懸垂下降地点まで登った方が良かった。
F7右岸を登る
 F7を越えてから、懸垂でF7の落口に降りる。目の前のF8は左右の水流の間をフリーで登った。その後も次々と滝が現れるが、慎重に登ればロープを出すほどでもない。
次々と滝が現れる
 気持ち良く滝を越えて行くと、突然、大きな分岐に出くわした。地形図を確認すると、950m付近の二俣だろう。
 右俣の奥にはチョックストーンF13が見える。見るからにシャワークライミングとなりそうだ。中段まで上がり、水流の中に頭を突っ込み、チョックストーンの右を越えた。
F13をシャワーで越える
 その後もまだまだ滝が続く。確かにこの付近でこれだけ滝が連続する沢もそうそうないだろう。
 ただ、普段は水量が少ないせいか、この沢では全体的に岩がぬめっている印象を受けた。滑りやすいので注意が必要だ。
水流に負けずに左へ
まだまだ滝が続く
 気がつけばF21。水量が多いので、よく分からないが、何となく行けそうな気もする。しかし、左岸中段から取付いてみると、水流の直撃を受ける上、ホールドが乏しく、あと一手一足が出ない。心も身体も冷え切ったので、林に交代するが、結局、水流を横切って右岸を巻いた。
F21にトライする林
 F21を越えると、すぐに分岐となる。1050m付近の二俣だ。どちらに行っても距離はそう変わらないので、ここでは滝の見える左俣を進む。2つほど滝を越えると、藪が出てきたので、左手の尾根に上がった。乳酸の溜まった足で頑張ると縦走路へ。
左俣の滝を越える
 縦走路で装備を解除、小休止してから下山開始。ミノコシ峠を経て、右谷山手前のピークから北へ延びる尾根を辿り、鞍部からミノコシ谷を降りた。

 三浦さんの言う通り、トチゴヤ谷は登攀性が高く、次々に滝が現れるので、飽きさせない。あっという間に時が経ち、今年の沢登り納めに相応しい遡行をすることができた。今年も無事に沢登りを楽しむことができたことに感謝したい。
( 文・写真:内田 )
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