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小野沢(粟野川水系) |
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日時 |
平成28年9月29日(木) |
天 候 |
曇り |
メンバー |
内田、林 |
行 程 |
駐車場09:40~入渓地点10:00~F910:35~F11三味線の滝10:40~下降開始12:50
~駐車場14:00 |
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前日まで雨が降って増水が考えられたので、水量の少なそうな沢ということで小野沢へ。
駐車場となる広場は広めなので、車を安心して停めることが出来る。近くに川も流れているので、遡行後は道具を洗うこともできる。
駐車場からは暫く林道を歩き、大きな堰堤を越えた辺りから入渓する。このあたりは鹿が多いと聞いていたが、林道でばったり角の大きな鹿と遭遇。向こうが逃げてくれたが少しヒヤリとした。 |
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入渓地点 |
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F1~F8は4m前後の高さで簡単なので全て直登できる。小さいながらも二股に分かれている滝もあり自ら面白そうな方を選んで登る。
F9は「西中国山地の沢」では左岸を高巻くと書いてあるが、水流の直撃に耐えれば直登可能である。相当な水の重さが体に伝わるので面白い。 |
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小滝が続く |
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F9、水圧に耐える |
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入渓地点より40分程で、お目当ての三味線の滝へと到着する。
「西中国山地の沢」では左と右の二つの滝で紹介されてあるが、今回は水量も多く、滝を三つに分けて楽しんだ。 |
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三味線の滝 |
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左の滝はトユ状で、ホールドはガバが多く傾斜も緩いので簡単。上まで登ったら立木で懸垂下降し、真ん中の滝に取り掛かる。 |
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左の滝 |
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真ん中の滝は水量が多く、登攀出来るルードが限られており、カンテ状を登る。中段までは難しくないが岩が脆くヒヤヒヤする。登攀ギアは十分に持っていたがカムなど使えそうな所はなく、ハーケンを打ち込む。
中段からは足とホールドに良いものが見つからず、いっそのこと水流の中を進もうとするが足場が崩れ落ちてしまい、ハーケンが受け止めてくれた。
しょうがなくカンテを登るが、カチの様なクラックとリッジ状に斜めになった足場を頼りに一気に登る。足が滑りそうでヒヤヒヤした!そこを過ぎてしまえば、大きな立木で終了とする。 |
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真ん中の滝、中段付近 |
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右の滝はいかにも難しそうな滝である。リードで行く勇気はなかったので、真ん中の滝上部から右の滝へと高巻く。真ん中の滝の終了点から高巻く際にも、滝の抜け口あたりに4m程の滝があり、少し難しいので落ちることはできない。
右の滝の上部も急なので、懸垂下降するまでは絶対に足を滑らすことはできない。 |
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右の滝 |
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右の滝上部から懸垂下降し、トップロープで登る。中段までは簡単であるが、問題はフェース状の上部。縦にクラックが見えてそれを頼りに登ろうとするが、なんと深さは数センチ程しかない。
プロテクションをこのクラックを頼りにリードで登ろうとすると痛い目にあうかもしれない。親指程の足場に体重を乗せてバランスによりロッククライミングの様に登るが、リードだと登れる自信がない。 |
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右の滝上部から |
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三味線の滝以降は、少し歩くも滝の気配を感じられないので程よいところから下山。沢沿いになんとなく踏み跡っぽいのがあるのでそれを頼りに下る。
帰り道には三味線の滝が見える高台に祠?のようなものがあったり、石窯の跡などがあるなど、昔は地元住人に愛される滝だったのだろうと感じる。 |
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三味線の滝を見守る? |
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短くコンパクトながらも三味線の滝は迫力もあり登攀の面白い沢だった!また水量の少ない時に三味線の右の滝にリードでリベンジしたいと思う! |
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( 文:林・写真:内田 ) |
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