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三倉岳マルチピッチ(広島県大竹市) |
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日時 |
平成29年1月7日(土) |
天 候 |
曇り |
メンバー |
林、内田 |
行 程 |
山口~三倉岳駐車場~7合目付近~中の岳取付き・登攀開始8:50~登攀終了12:00~
7合目付近~上の岳取付き・登攀開始12:30~登攀終了14:50~6合目付近~駐車場~山口 |
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昨年10月に初めて三倉岳のマルチを経験したが、ミニマムボルトの登攀が心に強く残り、同じルートをもう一度登りたいと思っていた。今回、手持ちのカムを増やし、再び三倉岳に向かった。 |
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1.中の岳稜線ルート
まずは中の岳から。7合目の取付き付近にザックをデポして、取付きに上がる。麓での気温は氷点下3度。風はないものの、期待した太陽はすぐに雲に隠れてしまい、手先がかじかむ。
つるべの順番を前回と逆にして、林のトップで登攀開始。寒さと朝イチで身体が硬く、出だしで緊張するが、後は順調にロープを伸ばした。 |
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出だしが怖い |
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順調にロープを伸ばす |
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その後、前回は左から巻いた箇所を今回は右のクラックを使って登る。縦に走る幾筋かのクラックをトラバース気味に越えた。 |
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クラックを登りトラバース |
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そして、いよいよ核心のワイドクラック(スクイズチムニー)。トップの林が身体を突っ込みズリズリと上がっていく。支点は中間のチョックストーンのみ。臆することなく、見事なクライミングを見せた。 |
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奮闘を強いられるスクイズチムニー |
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次のピッチで前回は右の岩へ飛び移ったが、今回は正面のワイドクラック(オフウィズス)を登る。キャメロットをセットしてから、最初は右肩をクラックにねじ込むが、動けなくなったので、左肩に入れ替えてずり上がった。 |
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クラックに半身をねじ込む |
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後はA0を交えて難しい箇所はない。流れが悪く、重くなったロープを引っ張りながら、山頂に立つ。気がつけば寒さを感じる余裕もなかった。 |
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2 上の岳右ルート
ザックのデポ地点に戻り、腹ごしらえをしてから、上の岳の取付きへ。太陽は依然として雲に隠れており、思うほど気温が上がらない。
ここも前回と順番を代えて林がトップで登る。難しくはないが、支点が取りにくい。おまけに岩の上に積み重なっている松の枯葉で滑りそうで、最初から緊張させられる。 |
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1P目を慎重に登る |
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次は最初のハングを乗っ越し、スラブのトラバースまでロープを伸ばしてみた。支点がとれない上、ボルトが遠いので、絶対に落ちることはできない。
また、今回は終了点を前回よりも奥の立木でとったが、ビレイの体勢が悪く、重いロープが辛かった。やはりトラバースの手前で一旦ピッチを切った方が良かったかもしれない。
3ピッチ目は林がカムを着実にセットしながら、クラックを繋いで登っていく。テンションをかけることなく、見事なクライミング。ここは唯一のボルトにクリップした後、かなりの高度感の中、一歩を踏み出すのが怖い。 |
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カムをセットしながらクラックを繋ぐ |
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上から見るとかなりの高度感 |
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最後は一箇所A0の簡単なルートとなる。それでも緊張感を切らさず、岩稜歩きを楽しんだ。 |
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最後は快適な岩稜歩き |
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3.その他
2つのマルチを終えて、少し時間があったので、三倉の中でも簡単と思われる課題にトライ。
松下さん5.8とじゃじゃ丸5.8。松下さんはよく分からないが何となくRP。こんな登り方で良いのか不安。次にじゃじゃ丸に取り付くが、あえなくテンション。こうして宿題が増えていく。 |
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やはり三倉岳のマルチはしぶかった。そう簡単には登らせてくれないところが面白いのだが、今回の二つのルートはマルチの中でも難易度が低めだと聞いた。改めて三倉岳の奥深さに身が締まる思いがする。 |
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( 文:内田、写真:内田・林 ) |
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