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十種ヶ峰(山芍薬を訪ねて・2017)
最初に出迎えてくれた山芍薬
山行日  平成29年5月4日(みどりの日)
天 候  快晴
メンバー  斉藤(宗)  斉藤(滋)  会員外(N)
行 程  自宅(7:30)~ 神角集落駐車場(9:00-9:15)~ 林道終点(9:45)~ 山芍薬自生地 ~ 稜線(10:35-10:45)~ 十種ヶ峰山頂(11:00-11:50)~ 肩の広場(12:00)~ 神角集落駐車場(13:00-13:20)~ 自宅(15:00)
 加藤理事長計画の山芍薬観賞山行(4月29日・十種ヶ峰)に参加したいと連絡すると、「自分達は八ヶ岳に行くのでこの日しかないが、同じ行くならしっかり咲いてからにしたら」とアドバイスを受ける。
 今年はまだ咲いていないのだろうか? 枝垂れ桜の開花便りをいただく神角集落のI家に電話で問い合わせてみると「まだ蕾なので、5月の連休頃がいいのでは」との事、それなら帰省するN(娘)も誘ってみよう。実家は寝る所と決め込んでいるようだが普段の運動不足を少しでも補ってほしい。
 花は見頃、しかもゴールデンウィーク真っただ中・・・混雑を心配したが地元の方の誘導で楽々駐車できホッとする。いつも大海山でお会いするAkさんのグループも来ておられる。「あれはKyさんじゃないか?」Mも2月に歩いた雪の小室井山の助っ人グループを目ざとく見つける。予期せぬ再会に挨拶のテンションも上がる。やはりみなさんお花が大好きなんだ。

 沢山のパーティーが次々と出発して行く中、我が家は丁度外に出ておられたI家のご主人にご挨拶する。山芍薬の開花情報を頂いたお礼を言わなくては。聞けば昨日、十種ヶ峰に登られたそうで「途中道が細い所があるので、気を付けてください」とアドバイスを頂く。最近は何でもないのにすぐ転んでしまう私、注意しなくては。
新緑の林道を行く
 それにしても長い長い林道歩きに疲れてしまう。オーバーかもしれないが林道が記憶の5倍も延びた感じだ。
 本格的な登りが始まる前にこの有様は情けない。最近は何処の山も標高が上がったように感じられ脚力の衰えをしみじみ実感する。普段はMとの山行が殆どで常にゆったりのマイペースだが今日はそうはいかない。前にも人だが後ろにも何パーティーも迫っている。登山道は一方通行の上、狭い。後ろから追い立てられるようにオーバーペースぎみで登って行く。
山芍薬のお花畑
 荒い呼吸でMとNを追っかけていたら、やっと山芍薬が現れる。待望のお花畑に到着だ。それにしても素晴らしい! 見事に咲き揃っている。不思議な事に蕾が目に入らない。まるで「せーのっ!」の掛け声で一斉に開いた如く咲いている。前回訪れた時も見事だったが、さらに株が増えたのだろうか? 小さな沢筋の上部にも咲いている。4年前の島根山口集中豪雨の後、登山道整備でここに来た時に再生はもう難しいかも・・・と感じた事が嘘のようだ。
辺り一面、山芍薬の花、花、花
 狭くて結構急な登山道、後続の列が迫って来る。ところてん式に押し上げて欲しいがそうはいかず、重い足を懸命に持ち上げながら稜線尾根まで登り着く。誰もが小休憩したい処なので、福谷池方面に少し登り邪魔にならないよう腰を下ろす。山頂まで行かない人はここから下山専用ルートで下れるようだ。

 さぁもうひと頑張り、山頂に向かうとしよう。明るい尾根道には今年も可愛いイカリソウが咲いていて疲れを癒してくれる。見下ろせば芽吹いた樹々のグラデーションに出発地神角地区が別天地の如く囲まれている。あぁ本当に美しい。
神角集落を望む
アセビも咲いている
 賑やかな山頂に到着。抜群の展望、いつもの様に居並ぶピークを確認してみる。凄い! 山だけでなく萩沖の島もはっきりと見えている。
 汗を掻いたご褒美に周りのみなさんも満足げだ。とその時「宇部山岳会の・・・?」とスラリとカッコいい女の方に呼び止められる。なんと会のホープH君のお母さんだった。H君のお母さん?、いやどう見てもお姉さんとしか思えない。噂はかねがね聞いていたがお会いできてよかった。親子で共通の趣味、山を語れるなんて本当に羨ましい(Nは同行してくれるが山の話はチンプンカンプン)
抜群の展望 萩沖の島も見える
 山頂で昼食後、神角コースへと下る。登りは胸がパクパクするが、下りは膝がガクガク、その上今日は太腿が何だか変だ。Mと2人だけのマイペースと違い、狭い一方通行で無理してオーバーペースだったかな? 段々痛みを感じてきたが下るしかない。
神角コースから山頂を振り返る
 最後の植林帯を下って行くと風景が一変している。集中豪雨で流され不明瞭だった登山道は立派なコンクリート舗装となり、簡易トイレまで設置されているではないか(花のシーズンだけ?)
 知らない間に変わった風景に遠ざかっていた日々を感じる。さぁどうにか駐車場まで帰って来れた。今年も阿東米を買って帰ろう。Mは葉ワサビを買っている(M作のワサビ漬けはまずまずの味だった)
神角集落に帰り着く
 今日が我が家のゴールデンウイークと意気揚々と家路に向かう・・・が続きがあった。車中、例の悪魔(痙攣)が両太腿に襲って来て緊急停車、意気揚々どころか、息絶え絶えとなる(オーバーなようだが、息苦しさを感じる程の激痛だった)

 爽やかな青空の下、満開の山芍薬に出会えた十種ヶ峰の長閑な一日。清楚な白い花を思い出すたびに甦ってきそうな辛い出来事・・・(老化現象、トレーニング不足・・・)
( 文・写真  斉藤(滋) )
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