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木谷峡城の宮淵~島の谷ほか(錦川水系)
日 時  2017年8月26日(土)
天 候  晴れ
メンバー  池本、林、内田
行 程 山口~山口南IC~徳山東IC~木谷峡~城の宮淵入渓7:50~S字ゴルジュ7:55~
出渓8:35~移動~島の谷出合入渓9:15~黒滝9:50~出渓11:25~大固屋~
取水口の滝手前入渓12:15~取水口の滝~出渓12:45~移動~
赤滝手前入渓12:55~赤滝~出渓13:25~駐車地点~山口
 沢登りを予定している土曜日の天気予報が思わしくない。前日、何とか天気がもって欲しいと祈るようにして就寝したが、明け方、ものすごい土砂降りの音で目が覚めた。今回、果たして沢登りができるのだろうか。
 予定時間に集合し、とりあえず沢を見てから判断しようと出発。木谷峡に着いて沢を見ると、明らかに増水している。相談した結果、支沢である島の谷遡行に変更するが、その前にS字ゴルジュを見るだけ見てみようということになった。

 後日、調べたところ、26日の降水量は広瀬で32mmと思ったほどではないが、短時間にどっと降ったのだろう。普段はきれいな沢が濁っている。ただ、増水のピークは過ぎているように思えたので、城の宮淵から入渓した。今後の天気は回復傾向にあるようだ。淵を泳いでS字ゴルジュまで行ってみる。
今回の城の宮淵も流れが強い
 前回と同じくらいの激流が高さ2~3mの滝から吐き出されている。今回も左岸から巻こうと思ったが、じっと観察していると、何となく右岸にラインが見えてきた。内田が取り付き、じわりじわりと右岸をへつる。滝を越えてからも水路が激流となっているため、水流に入るのが怖い。それでも、お腹に力を込め、意を決して、水の中を進んだ。内田が苦労している一方で、池本は左岸を前回と違うラインで楽々と越えていた。
S字ゴルジュの滝を両側から突破する
S字ゴルジュの次の激流
 S字ゴルジュの次の激流を越えてから出渓。今回、つまみ食いのようで何だか後ろめたいが、ポイントだけを楽しむことにする。車で大固屋に移動した後、島の谷の出合から再び入渓。次は島の谷の遡行だ。
 島の谷も水量が多い。順調に進んだ後、F4にフリーで取り付くが、下部はシャワーで視界がないため、ホールドを手探りで掴む。上部も水量があるので、なかなかの緊張感だ。
島の谷、普段は二条のF4
 黒滝もすごい迫力となっている。とても直登する気になれず、左岸の岩を登る。それでも上部は何とか行けそうか。ここでロープを出して、内田がトライ。右から取り付き、そのまま木登りを交えて滝の落口へ。流芯に入らないよう慎重に奧に抜けた。
激しく流れる黒滝
黒滝上部F8
 その後、しばらく進むとチムニー状の滝が現れる。簡単に左岸から巻けるが、ここはチムニーの中を登る。出だしで強烈な水圧を受けるが、頑張って耐えて、つっぱりで上がる。
水圧に耐えて上がる池本
 しばらくすると、左手右岸側に小屋が見えてきたので、ここで遡行終了。もう少し進めばF10に出会ったのだが、遡行図を持っていないので早まってしまった。そのことにも気づかず、そそくさと大固屋まで戻る。
 ともかく次は取水口の滝へ。気がつけば、このあたりの水質は回復しているようだ。水量は前回と同じくらいか。今回は林がトップで行く。瀑流によって生じる波に負けずに取り付き、シャワーで水流の中を探っていたが、自らラインを見つけ、左寄りを抜けていった。お見事!
取水口の滝を登る林
 後続も続いた後、再び出渓。またもやつまみ食いで、次は赤滝へ。車で移動して、適当なところで入渓。初めて赤滝と対面するが、直瀑から落ちる水が飛沫となって弾き飛ばされる様が美しい。泳いで取り付き、下部の水流左のスラブを上がる。そのまま右岸を登り、落口の少し向こう側に降りた。苔が発達しており、悪くはないが、良くもないといった感じ。支点が取れないので注意が必要だ。
赤滝
 滝を越えて少し先に進んだが、渓相が穏やかになったので、本日はここまで。右岸の斜面を上がり、道路に出てから車まで戻った。
 今回は思った通り、かなりの水量だったので、つまみ食いしてポイントだけを楽しませてもらった。何となく後ろめたい気持ちはあるが、増水時だからと自分を納得させることにする。それにしても、やはり木谷峡は素晴らしい。
( 文:内田・写真:林、内田 )
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