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大崩山アイスクライミング(三段滝・大滝) |
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日 時 |
2018年1月13日 |
天 気 |
晴れ |
メンバー |
林・宮田(会員外 宮城) |
行 程 |
12日 山口19:00~宇土内谷登山口手前の駐車場24:00
13日 駐車場07:00~宇土内谷登山口~林道に駐車07:30~三段滝取り付き08:00~三段滝~三段滝取り付き12:00~駐車位置~大滝14:30~大滝トップロープ17:00~山口22:30 |
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先月も来た大崩山(宇土内谷)アイスクライミング。前回はリサーチ不足により三段滝を見つけることは出来なかったが、十分な寒波も来たという事でしっかりと事前調査を済ませリベンジに行ってきた! |
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宇土内谷登山口と鹿川キャンプ場の分かれ道にトイレと自動販売機のある駐車場にテント設営。この日もよく飲んで就寝。星がこれでもか!というくらい綺麗だった。
しかし残念ながらトイレは水道管が凍って?使用不可。先月は使えたが・・ |
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翌日、二台の車が宇土内谷方面へ向かっていった。先を越されてしまう!という事で急いで出発。ここまで雪は無かったが、これからの道はだんだんと雪が深くなり、最終的には深い所で15cm程度の積雪。氷にも期待がかかる。
登山口から林道を進み、大きく曲がる箇所の手前、適当なスペースで駐車。段差もあり、雪も深い。燃費は悪いが4駆で来て正解。先行パーティのトレースを頼りに、林道を進む。林道ではあるが車は進め無さそうな箇所もあるので、手前で車を停めて正解だろう。 |
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三段滝まで林道を歩く |
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30分程で三段滝に到着。先行パーティも8人程。三段滝はやはり大きいので一目でわかる。一気にテンションが上がり、先を急ぐ。
先行パーティもまだ時間がかかるみたいだったので先に取り付きへ。ここで先行パーティの方から、車の山口ナンバーを見て、11月に宇部山岳会の方が来たよと話しかけられた。11月に比叡山に登りに来た時にクライマーズハウスで出逢った方だ。それは僕ですよと再会を喜び合う。 |
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ついに三段滝を発見! |
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1ピッチ目。氷の質は場所を選べばよさそうだ。真ん中寄りを登ると、バイルを刺して抜いた時に、刺した穴から勢いよく水が出てきた。
左側を登る。終了点の傾斜が緩くなった所で立木でビレー。ロープは50mでギリギリ。傾斜も緩いので簡単。登りのプロテクションはアイススクリューを2本使用。 |
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1ピッチ目を登る |
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1ピッチ終了点 |
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2ピッチ目。最初の傾斜はやや急だが、高さもそれほどないので登りやすい。
これを登るとまたすぐ傾斜が緩くなり、10m程歩いて次の滝でアイススクリュー2本で支点を作り後続を迎える。 |
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2ピッチ目を登る |
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3ピッチ目。ここも最初の傾斜が、三段滝全体を通して一番きつい。しかし高さが無いのでそれほど怖くなく、快適なアイスクライミングを楽しめる。
1段この滝を登り、また傾斜が緩くなった所で軽いラッセルをして次の滝の氷でアイススクリュー2本で支点を作る。登りのプロテクションはアイススクリューを1本使用。 |
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3ピッチ目を登る |
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4ピッチ目。ここはもう完全な緩斜面だ。しかし最後まで油断せずにアイスクライミングを楽しむ。ここは立木が近いので立木でビレー。
これより先は稜線が近く滝は望めそうになかったので、歩いて下ることに。斜面も緩く丁度よかったのでV字スレッドやアイススクリュー1本で懸垂しアイススクリューを回収する方法などを練習した。 |
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右岸沿いの樹林帯を歩いて下る。1ピッチ終了点からは岩まじりになってきたので、1ピッチ目終了点の立木から懸垂で降りることに。
50mロープでは下まで足りないが、雪の有る斜面をシリセードでおりた。このぐらいの時間になると、ほかにも3パーティ程。やはりここは人気のスポットのようだ。 |
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昼休憩をはさみ、車まで戻り車で大滝近くまで。
駐車位置から大滝までは10分もかからない。先月みた時と氷の状態もそんなに変わってない気がした。滝の落ち口辺りが脆そうだ。
トップロープを仕掛けるために左の急なルンゼを登る。本当にここで合ってるのかな?と思いつつ登ると、左手の緩い斜面にテープが見えた。もう少し下流から登ると登りやすいみたいだ。急なルンゼを登り、キレたナイフリッジの上をロープを頼りに登る。ロープがなければ結構怖い!
ナイフリッジを過ぎて樹林帯を少し歩くと滝の落ち口に出られる。やはりこの滝はデカイ。
雪に埋もれた残置ロープとカラビナを掘る。9mm程のロープとカラビナが2つある。立木2本から支点が取ってあるので安心できそうだが念のため捨て縄を一本使う。
50mロープをつなげて懸垂し、これでトップロープとした。50mロープの連結でギリギリの長さだったので、この滝は45m程の高さ。バーチカルな部分はその半分ぐらいか。デカイ。 |
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大滝上の残置支点 |
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最初は傾斜が緩いが、いきなり垂直となる。体感も増す。しっかりバイルを利かす。全体がつららの集合体みたいなものなので、つららの上部にアイゼンを乗せて腕をレストさせながら登る。
いよいよ滝の落ち口まで登るが、どうも氷が脆そうだ。水しぶきが凄い。ここで安易に登って大きな氷を壊して落とそうものなら、下でビレーしてくれている仲間に当たりかねない。残念だけど今日はここまで。しかし大満足なアイスクライミングだ!
トップロープで登り思ったことは、アイススクリューを打ち込むコツが大事なんではないかと思う。 |
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大滝全体 |
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大滝を上から望む |
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大満足の大崩山アイスクライミング。比較的近場にこんないい場所があったとは。ほかにもアイスクライミングが出来るところがあるみたいなので、また調査、そして大滝のリードに来たいと思う! |
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大滝の帰り際に、同じくトップロープで遊んでいたパーティに話しかけられた。なんと11月に比叡山に登りに来た時に、TAカンテの取り付きで一緒になった方ではないか!僕のヘルメットを覚えてくれていたみたいだ。こんなにも山で再会するとは、年始からなんとも不思議が続くもんだ。
いや~不思議、不思議。不思議と思いながら、再び脛ぐらいの雪をラセルーして車の位置に戻り、山口への帰路についた。 |
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( 文:林 写真:林・宮城 ) |
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