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弥山西稜(伯耆大山)
 
日 時  平成30年1月7日(日)
天 気  晴れ
メンバー  内田、鹿野(会員外)
行 程  南光河原駐車場5:00~元谷5:40~弥山取付7:30~主稜線10:05~弥山山頂10:35~夏道登山道~南光河原駐車場11:50
 年末に夏道登山道で弥山に登った時、北壁の様子を眺めたが、やはりまだ雪が少ない印象だった。あれから1週間が経過し、どれだけ積雪があったのか。不安ながらも、藪こぎ覚悟で大山に向かった。
 前日夜に山口発。道中、雨がぱらつくが、山では雪になっているだろう。これまでの反省から、今回は前夜のお酒も控え目にすると、当日4時にすっきり目覚めることができた。準備をしてから南光河原の駐車場を5時に出発。

 前夜からの降雪で雪の状態が不安だったが、それほど降らなかったようで、トレースが隠れる程度。元谷までは踏み固められているので快適に歩く。元谷からワカンを着けて、いよいよラッセル開始だ。久々のラッセルに喘ぎ、速度が上がらないまま、沢中を避けて、縁を進む。取り付き前に夜が明けると、北壁の状態がよく見えた。
西稜の取付手前
 今回、弥山の西稜か東稜を考えていたが、雪の状態から東稜は厳しそう。今シーズン最初ということもあり、鹿野と相談して西稜にさせてもらう。鹿野は別山に登りたがっていたが…。雪が深いため、取付まで進んでからギアを装着。尾根の左手から西稜に取り付いた。
ギリギリまでワカンで進む
 2年前の同じ時期に比べると、思ったほどブッシュは出ていない。それでも雪は締まっておらず、足場がぐずぐずと崩れて登りにくい。下部では尾根上のブッシュを避けて、右から回り込んだが、尾根に出るまで気持ち悪い箇所があった。
ブッシュを避けて右から回り込む
まだ安定していない箇所があった
 上部では忠実に尾根を辿る。ここまで登ると、ほとんどブッシュは気にならないが、相変わらずのラッセルで、体力を消耗し、さらにスピードが遅くなった。右手にはオベリスクのように聳える別山の美しい姿が励ましてくれているかのようだ。
別山が励ましてくれる
なかなかの高度感
 ここで後続の2人に追いつかれたが、もう頑張る気力がないので先を譲る。あとは主稜線まで淡々と進むと、最後に後続の2人が先を譲ってくれた。立ち振る舞いから、北壁に慣れた手練れの山屋と見受けられた。ありがとうございました。
最後までラッセルが続く
主稜線までもう少し
 主稜線に着いてから、縦走路の様子を観察しに行くが、まだ雪の状態が安定していないので、今日はここまで。
 しばらく景色を楽しんだ後、夏道を使って一気に下山した。今日は天気が良いので、多くの人が好天の大山登山を楽しんでいた。
天気も気分も最高!
 今シーズン初めての北壁だったが、やはり雪の状態で難易度は変わる。過去、登ったことがあるからといって、いつも同じコンディションで登れることはない。
 今回、順調に山行を終えることができたのも天候とタフなパートナーのおかげだろう。これからも少しずつ経験を重ね、引き出しを増やしていきたい。
( 文:内田・写真:鹿野、内田 )
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