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十種ヶ峰東面 |
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山行日 |
平成30年1月13日(土) |
天 気 |
雪 |
メンバー |
内田、鹿野(会員外)、稲垣(会員外) |
行 程 |
山口~国道9号~国道315号~嘉年~名賀小学校跡~登山開始6:55~林道~トタン小屋8:05~二俣~山頂11:20~やましゃくルート分岐~684mピーク12:30~林道~名賀小学校跡13:15~山口 |
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1月に入って大きな寒波が来た。山口市内でも積雪があり、山ではかなりの雪になったようだ。かねてから目を付けていた十種ヶ峰の東面に行ってみることにした。
この度の積雪により現地までどのくらい時間がかかるか分からないため、山口を5時に出発。国道9号は問題ないが、国道315号に入った途端に圧雪路となった。それでも暗いうちに名賀に到着したので、明るくなるのを待ってから、名賀小裏手の林道に取り付いた。 |
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名賀小裏の林道から十種ヶ峰へ |
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積雪は林道で膝下程度。稲垣にとっては久々の雪山だが、力強く先頭を引っ張ってくれる。一箇所、小さく崩れた場所を難なくパスして、快調に林道を詰めると、大きく開けた沢に突き当たった。沢を横切る林道が大きく崩壊したのだろう。対岸にトタン小屋と林道の続きが見える。ここで沢を渡って左岸へ。 |
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沢を渡って左岸へ |
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すぐに現れる二俣は右へ進むが、沢の中は倒木だらけ。とても歩けたものではないので、しばらく右岸の尾根寄りを進み、倒木をやり過ごしてから沢に入る。右手に小さな支沢を見ながら進み、樹林帯を抜けると、次第に傾斜も出てきて、深いラッセルとなった。 |
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深いラッセルとなる |
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そのまま沢を詰めずに、途中から右手のルンゼを登っていく。雪はますます深くなり、なかなか先へと進まない。それでも雪まみれになって腰上までのラッセルを頑張ると、ようやく山頂から東に延びる尾根に出た。尾根の手前はかなりの傾斜で、雪の下はガレ岩となっている。ここは稲垣がステミングで器用に越えるのに続いた。地形図で崖の記号となっている箇所だと思う。 |
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器用にステミングで越える |
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その後、笹原によって生じたギャップを苦労して越える。その後、ようやくワカンを着けるが、笹上に積もった雪は体重を支えるほどの強度がなく、踏み抜きながらのラッセルとなった。体感気温はかなり低く、動いても身体が温まらない。 |
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笹の上に積もった雪が体力を奪う |
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なかなかペースが上がらないまま、ブッシュを避けて進むと、ようやく見覚えのある地形に出た。山頂まであと一息だ。天候のせいか山頂には誰もおらず、方位盤が風雪に晒されている。風があり、身体も冷えるので、立ち止まることなく通り過ぎた。帰りは山頂から南へ延びる尾根を下る。 |
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ようやく山頂へ |
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南の尾根を下る |
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やましゃくルート分岐のすぐ南の肩で小休止。本日、唯一の休憩をとる。ここで尾根は東へと方角を変えるが、途中、ぼんやりとした尾根とブッシュのせいで、南へ流されてしまった。南側の林道に出たので方向修正。林道に沿って尾根に戻り、684mピークを踏んでから、往路で通った林道に出る。自分たちのトレースを見つけた時は、正直ホッとした。後は、いつものように他愛もない話をしながら、駐車地点まで戻った。 |
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ブッシュと倒木の斜面を強引に下る |
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本日のルート図 |
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この雪で東面登攀ができるかと思ったら、最後まで見事なラッセルとなった。ここまで雪の多い十種ヶ峰は初めてだ。力強い二人がいなければ、山頂まで行くこともできなかっただろう。東面から登る十種ヶ峰は新鮮だったが、登攀するにはよほどコンディションを選ばなければ難しいのだと思う。 |
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( 文:内田・写真:鹿野、内田 ) |
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