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八ヶ岳(小同心クラック)
 
日 時  2018年7月14日
天 候  晴れ後曇り
メンバー  林・山下
行 程  05:30美濃戸登山口→07:30 赤岳鉱泉 09:00→10:40 大同心基部→11:00 小同心基部→12:30 小同心の頭→12:45 横岳直下→13:10 横岳山頂→15:00 硫黄岳山頂→17:00 赤岳鉱泉
 美濃戸山荘の駐車場に着いたのは深夜3時。
 3連休の初日という事もあり、ほとんど満車の状態。もう少し遅く到着していたら停めれなかったかもしれない。今日は小同心クラックを登りに行くので、仮眠をとって明るくなってから出発した。
 赤岳鉱泉は意外とテントが少なく、木陰の中に快適なテントを設営することが出来た。少し休憩をして、小同心へと向かう。
 大同心稜を登るが、いつもの僕のリサーチ不足により、登り口が分からない。尾根を適当に登るのかと思っていたが、藪がうるさくて登れない。普通に大同心ルンゼの踏み跡から入ると、普通に大同心稜へとつながった。
 大同心稜の、寝不足にはキツイ急登を登り、大同心基部に到着。明日登る大同心がそびえ立っている。
 大同心を右に巻くと、大同心南陵ルートに2組取り付いていた。ここから踏み跡をたどって小同心基部へと向かう。上から見るとなかなか悪そうな道に見えるが、意外と踏み跡はしっかりしているので、慎重に登ればそこまで危なくもない。
大同心南陵ルートの取り付き
小同心基部への登り
 小同心基部に到着。既に1パーティ登っている。おかげでルートは分かるが、先行者が居なくてもルートは分かると思う。基部から左上の広いチムニーを目指して登るとよい。

 明日登る大同心に向けて、小同心・大同心の独特な岩質に慣れておきたかった。1ピッチ目登ってみると、今にもポロリと崩れそうな岩質なのだが、意外に頑丈だという事が分かった。最初はこの岩質が怖くて恐る恐る登ったが、次第に慣れることが出来た。

 1ピッチ目、最初のフェースを登り、だんだんとチムニーに入っていく。チムニーの入り口辺りに支点が二つ程ある。前のパーティは小さめのカムを使っていた。終了点はペツルでしっかりしている。
1ピッチ目終了点から取り付きを望む
1ピッチ目終了点
 2ピッチ目も、ところどころハーケン等がある。
 1ピッチ目終了点からすぐ上にも良い終了点があるが、ここではピッチを切らずに登り続ける。素直にチムニー状を登っていけば、ルートを間違える事は無いと思うが、ロープの流れには注意したい。前のパーティもロープが流れず、苦労している様子だった。
 広いチムニーなので、沢登りのツッパリのような感じで登るとなかなか面白かった。ツッパリを終えると再びペツルの終了点でピッチを切る。
つっぱりのように登ると股下が涼しい
2ピッチ目終了点
 3ピッチ目は、いよいよクラックといった感じ。傾斜も強いが、ホールド・スタンスは豊富なのでそれほど苦労はしない。
 このクラックを登ると、稜線に出るので、踏み跡を歩くとペツルの終了点がある。恐らくここが小同心の頭だ。
3ピッチ目出だしのクラック
 ここで懸垂をして帰るパーティも多いみたいだが、そのまま横岳に向かって登る事に。
 しっかりとした踏み跡のある稜線を歩くと、再び岩場が出てくる。ビレー用に?ハーケンが二つある。ここの岩登りも簡単であるが、最後まで気を抜かずに登ると、横岳山頂へとダイレクトに出ることが出来た。
 終了点様に?ハーケンもあったが、岩の角でビレーをして後続を迎える。
稜線に出る(小同心の頭?)
横岳への登り。後ろは小同心
 やはりクライミングで山頂にダイレクトに出るのは気持ちがいい。小同心クラックは冬に登って丁度いいぐらいの難易度なのかもしれない。次回は冬に来てみたいと思う。
 帰りは硫黄岳山荘で生ビールを飲んで、ゆっくりとテントに帰った。テントに帰ってからも、山下が近くの小川で冷やしていたビールを頂き、明日への糧とした!
(  写真・林、山下 : 文・林 )
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