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裏匹見峡 |
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日 時 |
2018年8月3日 |
天 候 |
晴れ |
メンバー |
内田・林 |
行 程 |
08:15 第2駐車場より入渓→09:10 えんこうの淵→09:25 長淵→09:45 亀の胴淵→10:05 青の淵→10:20 平田淵→11:10 488号線に出渓→12:10 駐車場着 |
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内田さんより、平日休みが取れたから泳ぎの沢に行かないかと誘われ、二つ返事で行きましょうという事で裏匹見峡へ。
ここは、僕が小学生のころに毎年のようにキャンプで来ていた思い出深い沢。綺麗な水と、大きなアブ(ウシアブ?)が多い事で思い出深いが、さてどうだろう? |
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6時半山口の宮野を出発。日原からのショートカットルートは工事の為、平日は時間次第では全線通行止めになるらしい。朝は大丈夫だった。
匹見レストパークに到着、第2駐車場に止めさせてもらう。車を降りた途端から大量のアブに囲まれる。黒色に反応するのか?ウェットスーツの内田さんはかなり囲まれている。
アブから逃げるように遊歩道を利用して入渓。水はめちゃくちゃ綺麗。そして早速泳ぎの連続で、水も深い。長い泳ぎはないが、ポイントで深い釡となっている。ドボンをしつつ進む。F1?は浦石峡のF1、カンス淵みたいだ。 |
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カンス淵のようなF1 |
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泳ぎをいくつか楽しみ、小さな堰堤を越えるとレストパーク前の河原に出た。キャンプで来ていた時にはここで泳ぎを楽しんだものである。
昔よりも水位があがったのか土砂がたまったのか、少し地形が変わった気がした。そしてここでアブの大群に囲まれる。目の前を数百匹(ぐらいだと思う)のアブが飛び回っている。顔を噛まれ、口の中や鼻の穴にまで飛び込んでくる。ここでアブを一匹飲み込んでしまった。 |
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こんな淵が多いです |
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アブから逃げるように先へと進む。アブが全然いない所もあれば、多い所もある。場所によって結構変わってくるが、この違いは何なんだろう。居ないことが望ましいけれど、自然界からしたら人の方が邪魔なのだろうか?なんてことを考えつつ、えんこうの淵?に到着。泳いで簡単に越えられる。
長淵は名前の通り長い淵が続く。流れはないので、ゆったりとアブと一緒に泳ぐ。頭から被るネットを持ってきたけれど、泳ぎで使うと呼吸がしづらく、おぼれそうになる。僕のネットは上下に穴が開いているので、工夫して、目と鼻だけネットから出して使うとなかなか良かった。 |
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長い淵。アブとの闘い |
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亀の胴淵は、それまでの淵や滝と違い迫力がある。滝は、遠目から見ても落ち口がかぶっておりとても登れそうにない。とりあえず泳いで滝に近づいてみる。
僕は早々に諦め右岸に避難。内田さんは滝の落ち口の奥へと泳いでいったが、やはりとても登れそうにないとの事。しょうがないので右岸から越える。いい飛び込み台となっており、ドボンして遊んだ。 |
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亀の胴淵。右岸の岩が良い飛び込みポイントに |
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青い淵は、滝は簡単に越えれそうなので、流れの強い流心を泳いで滝まで行ってみようとするが全然歯が立たない。流れの弱い左岸沿いから滝に近づくと簡単に越えられた。
フェース状の滝は、フェースの細かいスタンスに立ちこんでいくと面白かった。 |
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フェースの登りが面白い |
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大きなゴーロ帯のようになってくると、ついに平田淵に到着だ。滝は巨大なチョックストーンとなっており、岩の間から水が勢いよく流れ出ている。
遠くから見ると、先ほどの亀の胴淵よりは可能性がありそうだが、やはり厳しそうだ。池本さんは昔登ったとの事なので、とりあえず泳いで取り付いてみる。
左岸を岩伝いに泳いで進む。ホールドが豊富なので滝の近くまで来れたが、迫力は抜群。油断すると足元が吸い込まれそうになり、体も吸い込まれるんじゃないかと林は滝に突っ込むのは怖くて断念。
内田さんに代わってもらう。同じように左岸から滝の近くまで近づき、恐れることなく右岸へと勢いよく移動。流石である。流されてしまったが、水の中に良い岩があったとの事。岩を信じて林も左岸から右岸へ勢いよく行き、水の中の岩を掴んだ。この岩に乗り込んで、なんやかんやをして平田淵のチョックストーンを突破することが出来た。凄い充実感を味わうことができた! |
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平田淵。左岸から近づく |
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平田淵の突破 |
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上から |
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その後も気を抜くことは出来なかった。このチョックストーンの先も難しい小滝となっており、ここで万が一落ちて水に流されると、体がやっと入るかどうかのチョックストーンの隙間に挟まれてしまう恐れがあるからだ。滝を見てみるが難しそうなので、ここは水流には入らずにショルダーで抜けた。
平田淵の突破で大きな達成感を得ることが出来たが、それからも、山の岩肌と、巨大ボルダー、巨岩帯の景観が素晴らしかった。ボルダーの迷路となっているので、なるべく面白い滝を選んで登った。 |
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まだまだ面白い滝は続く |
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男らしい巨岩帯を抜けると、再び優しい渓相となる。ちょうど遊歩道の終点もあり、ここで出渓。遊歩道を登ると488号線に出ることが出来た。あとは488号線をずっと下るとレストパークに帰ることが出来る。 |
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裏匹見は、想像以上に素晴らしい沢だ。大きな滝こそないが、大きな淵と深い淵、長い泳ぎ、短い泳ぎがテンポよくあらわれ飽きないし、何より水が綺麗なのが素晴らしい。隣に遊歩道もあるので、初心者にもおすすめ出来る沢だと感じました。ライフジャケットは必携です。
是非ともまた来たいと思える沢でしたが、アブに噛まれた箇所がいろいろあり過ぎて、翌日から色々と痒くなりました。内田さん曰く、生命の危機を感じるアブの数だったとのこと。僕は結局アブも2匹飲み込んでしまったので、そんじょそこらのアブぐらいでは負けない強い精神も手に入れることが出来ました! |
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( 写真:内田、林 ・ 文:林 ) |
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