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中央アルプス縦走の旅 ② |
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日 時 |
2018年10月5日(金) |
山 域 |
極楽平・檜尾岳・熊沢岳・東川岳 |
天 候 |
曇のち時々晴れ |
メンバー |
福山 清二 |
行 程 |
<10月5日(金)>
極楽平(7:45)~檜尾岳(11:40)~熊沢岳(14:55)~東川岳(16:35)~木曽殿山荘(17:00)泊
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夜明け前に駒ヶ岳頂上山荘を発ち、規模は小さいながらも急峻な岩稜の山、宝剣岳(2,931m)を越え予定より少し遅れて極楽平(2,697m)に到達した。
極楽平は木曽駒ヶ岳と空木岳の縦走路と千畳敷からの登山道との合流点である。宝剣岳を迂回するルートとしても利用されているらしい。 |
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岩とハイマツ帯の縦走路 |
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極楽平から今日の宿泊地の木曽殿山荘(2,490m)までは2,700m前後のピークを5ヶ所ばかり越える長い縦走路になるが、なだらかな尾根縦走はほとんどなく、50m、100m、200m程のアップダウンが次から次と程よく続き体力が必要なコースだった。
更に木曽殿山荘まで水場がなく、その水場も山荘から結構遠い(往復30分)のを考慮して水を確保したためにザックは少々重くなった。この間のコースタイムは410分なので昼食を考えて8時間で到着するつもりで歩き始めた。
昨日の千畳敷、千畳敷カール内では相当多くの観光客があり、八丁坂、乗越浄土までは登山者とも度々出会ったが、それ以降は宝剣岳下で韓国人に会っただけだったが、尾根筋で60才過ぎの軽装の単独男性が追い抜いて行った。
遠くの峰々が見えないのは残念だけど視界30mの景色も変化があってなかなか楽しい、濁沢大峰を過ぎた辺りで奇岩が並んでいた自然界は不思議な形を作るものだと感心して脇を進んだ。 |
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稜線に奇岩の列 |
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縦走路はしっかりして歩きやすいが度々岩稜帯を越えるため壊れかかったハシゴ等にも多く出会った。
ルート表示も宝剣岳周辺に比べると少なくなりクサリについてはほとんど無く、この岩場に無いと大きなザックを背負っての移動は相当難しいと思える場所も何ヶ所かあった。
霧が急に晴れて森林限界付近の崖にハイマツなどとともに力強く生えているダケカンバなどの木々、紅葉した広葉樹が現れたので感激して撮った。 |
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森林限界付近の木々、植物 |
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檜尾岳への登りは少し長くは感じたが山頂に着いた頃には霧はほとんど晴れていた。眼下の山の山頂にメルヘンチックな可愛い檜尾避難小屋が見え、その向こうに駒ヶ根の市街地も見渡せた。
右手には緑の中に紅葉の木々を散りばめた空木岳からの大きな池山尾根、更に右側にはこれから向かう熊沢岳等が霧を被りながら迎えていた。
素敵な展望の中で弁当を広げたが、ご飯がお結び4個分?位もあり食べきれなかった。 |
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山頂から檜尾避難小屋 |
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檜尾岳から池山尾根の紅葉 |
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これから向かう熊沢岳等の峰々 |
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今夜の宿泊地はまだまだ遠い、真偽は不明だが山荘到着が遅いと夕食を食べさせてもらえないと有名な山荘だから遅れを取り戻す感じでスタートした。
しばらく進むと早朝から縦走した峰々が見通せるようになり、紅葉など素晴らしい光景が広がったので暫し見とれた。 |
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振り返ると奥が宝剣岳ほか、手前が檜尾岳・避難小屋 |
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池ノ平カール、右遠くは駒ヶ根市街地 |
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熊沢岳の頂上付近には巨岩が多くあった。木曽殿山荘まではまだ相当あるので少しスピードを上げて先を急いだ。やっと東川岳に到着したが木曽殿山荘への急坂は傾斜が厳しく転倒しないことが大事でとても急げる登山路ではなかった。
木曽殿山荘に17時に到着したら私の夕食を含め3食分が並べてあり、2人の登山客と山荘の主人が話していた。主人から会計は後で良いから食べてと勧められたのでテーブルについた、定番のおでん+炊き込みご飯+インスタント吸い物等だった。
宿泊者は私を追い抜いた今朝のロープウエーで来た人、昨日、宝剣岳を越して来たが足首を痛めたため連泊する70代の人と私の3人だけだった。
山荘の水は主人が水場から汲んできているそうで、500mmボトル200円で販売していた。食事時のお茶以外は手洗い場の手洗いタンクしか水がないため、食事後、登山靴、ヘッドライトを付けて往復20分の水場(木曽義仲の力水)に行って汗まみれの身体を拭いて3ℓの水を確保してきた。調べたら水場との高低差71m、累積標高
上り239m/下り224m、往復距離1,040mとあった。 |
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木曽殿山荘(手洗いタンク) |
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まとめ
今回の縦走で一番厳しいルートだった。宝剣岳は慎重に行動すれば安全に通り抜ける事が出来るが木曽殿山荘までの縦走は取り分け危険個所はないが、次から次とアップダウンが最後まで続くので相当の体力・経験が必要と感じた。
天気予報では台風は東シナ海にあるが今後は、スピードを上げて日本海を東に進むので強風に注意とあった。早めに空木岳を越えたい。 |
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( 文・写真 福山 ) |
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