|
メンヒ登頂 |
|
|
|
|
日 時 |
2018年8月15日~16日 (スイス滞在8月12-18) |
天 気 |
晴れ |
メンバー |
下岡・山下 |
行 程 |
15日
14:00 ユングラフ鉄道乗車→メンヒスヨッホヒュッテ到着16:30
16日
09:00 メンヒ登山口→取り付き09:10→11:25登頂→11:45下山開始→14:30下山 |
|
|
|
|
林のマッターホルン登頂計画に便乗した宮田、下岡、山下でスイスへ向かうことになった。せっかくスイスへ行くのだからと4000m越えの山に登ろうと下岡、山下の女性陣でメンヒへ挑戦しようと決意した。その道のりを報告させていただく。 |
|
|
|
8月12日から15日までツェルマット滞在(14日にブライトホルンにて高度順応)
8月15日早朝06:00ツェルマットからグリンデルワルトへ移動
08:30 グリンデルワルト到着
09:00 ガイドを依頼していたグリンデルワルトスポーツにて打ち合わせ
ガイド手配については、下岡さんが日本から現地へ直接メールのやり取りをし予約をしてくださった。(一人あたり約5万円)日本の仲介業者を挟むと更に高くつくのでありがたい限りである。
ただ事前に手配するリスクといえば天候である。予約していた日が天候が悪ければ日程を変えるしかない。自分たちで調べた天候は翌日から天候が悪そう。心配ながら明日の天候を尋ねると、「ベスト」という回答を得て、心配ながらも予定通り明日登る事になった。 |
|
|
|
レンタルを依頼していた、ピッケル、ハーネスを引き換え、小屋に後泊にしていた予定を前日泊に変更してもらい荷物整理にキャンプ場へ移動。ここのキャンプ場はアイガー北壁を真下に構えるキャンプ場であり、シャワー室など綺麗に完備されている。
まずはキャンプ場で身支度をゆっくりした後、14:00からメンヒスヨッホヒュッテへ向けて行動開始する。山小屋であるメンヒスヨッホヒュッテはユングラフ鉄道に乗り標高3650m、明日登山のためガイドと待ち合わせする予定の場所である。 |
|
|
|
キャンプ場最寄り駅にて、ユングラフ鉄道片道チケットを購入しようとしたところ、看板に「ユングラフ鉄道行きの列車は本日売り切れました。」という日本語で書かれた文字が見えた。半ば冗談かと思った矢先、駅員と話している下岡さんも駅員から同じ説明を受けている。
大変だ。ユングラフ鉄道に乗らなければ私たちは予約している宿にも行けないし、明日朝ガイドとの待ち合わせにも間に合わないし、今更英語でこの非常事態をガイドに知らせるなんて、、と困り果てていた。
私たちはどうしても乗らなければならないと訴え続け、駅員は不愛想に無理の一点張りだ。でも私たちは涙ながらに訴え続け、ついに片道チケットを不愛想ながら差し伸べてくれた。助かった! |
|
|
|
|
アイガーグレッチャー駅にて |
|
|
|
こうと決まればこちらのもので、ユングラフ鉄道に無事乗車。降りた先はユングラフヨッホ駅3454m、下界の出発地点は夏だったが出口からは一面銀世界に囲まれており、鉄道で夏から冬に一気に移動できる。
観光客も沢山いて滑り台や上空を駆け抜けるアクティビティも盛んだ。ここから45分ほど歩くと本日の宿泊小屋、メンヒスヨッホヒュッテに着く。
私たちはスイスアルプスにテンションが上がり写真や動画を取りながら1時間掛かっていた。途中岩場を登っている集団が見える。あれがメンヒなのかな?でもあんなに岩場はないだろうと思いながら前に進んだがこれがメンヒだったとは後々気づいたのであった。。 |
|
|
|
|
崖の端にあるメンヒスヨッホヒュッテ |
|
|
|
小屋に着きチェックイン。夕飯は一つのテーブルに10人程度で囲み、大皿を取り分ける。
全体的に見ても日本人は我々二人だけ。海外の小屋に来た感じがいつもと違って新鮮で面白い。日の沈まない夕日を眺め、明日への期待と不安を感じながら就寝。 |
|
|
|
|
晩御飯 |
|
|
|
起床。窓を眺めると素晴らしい天候コンディションに胸が高鳴る。10分で集合場所まで着くので身支度を整え、アイゼンを装着し待機。
09:00 ガイドのエイドリアンと合流。最初はアイゼンでなく登山靴でOKとのこと |
|
|
|
|
ガイドのエイドリアン |
|
|
|
ガイド―山下―下岡さんの順番でロープに繋がり09:10取り付き 岩場をクライミング
09:50 アイゼン装着しクライミング ガイドは私たちを岩場でビレーしてくれている ヨーロッパのガイドは休憩がないと事前に聞いていたが確かにテンポよく進み休憩はあまり取らない印象であった。「ミギ~、ヒダリ~」と簡単な日本語でルートも案内してくれるので分りやすい。
10:40 雪エリア エイドリアンが先に上がり、ポールでビレーし私たちは登っていく。練習不足もあるが中々アイゼンの前歯が刺さらなく難しい。 |
|
|
|
|
最初の岩場 |
|
|
|
|
ポールを使って斜面を登りやすく確保してくれる |
|
|
|
|
だんだん周りの山々が小さく見えてきた |
|
|
|
11:23 ナイフリッジ スピードを求めていたガイドもここからは「ステップバイステップ」と慎重さを求めていた。
今までカメラも合間をみて撮っていたが、ここからは本当にカメラもダメだと念を押された。両足の踏み跡をたどりながら一歩一歩進む。スリルと興奮のナイフリッジである。 |
|
|
|
|
ナイフリッジ 山頂より |
|
|
|
11:25 ついに登頂4107m コングラチュレーション!とエイドリアンより言われた瞬間、4000m越えの山に登れたんだ!!と嬉しさが込み上げる。
山頂を見渡すと遠くのマッターホルン、モンブラン、その他の山々が見える。頂上から下界を見るとよく上がって来たなという気持ちにもなる。そしてこんなに天候のコンディションが良い日に登れ感無量である。 |
|
|
|
|
ついに4107mの頂に立った!! |
|
|
|
現地で購入したスイスの旗を振りかざしたり写真を撮ったりと、山頂に20分程堪能し13:20下山開始。
下山は下岡さんが先頭で次に山下―ガイドの順である。下山にナイフリッジのところで登る方とすれ違ったときはガイドが指揮してくれたがスリル満点であった。登りより下山のほうが難しいという言葉を痛感した。
下山はルートが少し違い懸垂下降し14:30取り付きへ到着。 |
|
|
|
往復約5時間の山行であった。標高差は457mとスイスアルプスの中では登りやすい山とされているが、岩と雪がミックスされた、楽しめる山であった。ただ今回ガイドなしではルートファイティングの面やビレー無しでは登れなかったと思うのでちゃんと手配して良かったと思う。
チップの相場は一人約一割とのことで今回は一人5千円程度だが、我々は二人で2千円と全力な笑顔でエイドリアンに感謝を伝えた。
また下岡さんにも山でのアドバイスや旅の道中で大変お世話になった。下岡さんなしでは登れないスイス山行であったので同じく感謝を伝えたい。 |
|
|
|
( 写真・山下:文・山下 ) |
|
|
|
|
|
|
|