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伯耆大山別山中央稜~縦走 |
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山行日 |
2019年2月23日(土) |
天 気 |
曇りのち晴れ |
メンバー |
宮田、内田 |
行 程 |
山口~米子~南光河原駐車場7:00~元谷7:30~別山中央稜取付8:50~別山山頂11:45~夏道合流12:45~休憩~弥山山頂13:25~剣ヶ峰14:00~1636地点~元谷15:00~南光河原駐車場15:25~米子~山口 |
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山行予定日の23日土曜日は二日前の朝の天気予報では雨マーク。今回は中止にしようと話をしていたところ、その夕方には劇的に予報が変わって晴れ間も出そう。冬型の気圧配置には違いないが、それでも次第に回復傾向にあることを信じて、大山に向かった。 |
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自分でも学習能力がないと情けなくなるが、恒例の前夜祭で飲み過ぎて、起きたのは前回よりも遅い6時。ふらふらする頭を抱えながら急いで準備し出発した。 |
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元谷に着くと、北壁の上部はガスに覆われているが、見た限り先週から雪が激減している。この一週間で40cm減ったと聞いてはいたものの、何が起きたのだろうか。予定通り登れるか少し不安になる。 |
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先週から雪が激減した元谷 |
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それでも気を取り直して別山の取付に向かう。雪は締まっており歩きやすい。いつのものだろうか、弥山沢には大規模なデブリがあった。取付前にガスが濃くなり、視界が利かなくなったが、見当をつけて登攀準備。後ろから3人パーティーが続く。幸運なことに、本日の別山中央稜は自分たちが一番乗りだ。 |
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弥山沢のデブリ |
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このルートは宮田も経験があるのでツルベで登ることにする。雪は少なく、ほとんどブッシュも隠れていない。下部は特に難しい箇所もないため、ほとんど支点を取らずに登った。 |
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下部はブッシュを越えて進む |
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傾斜がたってくるにつれて岩稜が目立つようになる。凍っているとはいえ、脆い積み木のような岩に力をかけるのは怖い。ホールド・スタンスを慎重に選び、確実に支点を取りながら登る。所々にリングボルトやハーケンがあった。 |
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上部の岩稜帯を登る |
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核心を越えるのは相変わらず緊張する。後続のために設置したのだろう。スリングやロープが残置されていたが、強度が不安だったので使わなかった。核心を越えて1ピッチで別山の頭に出る。別山の南面はほとんど雪が落ちていた。 |
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別山の頭 |
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主稜線への吊り尾根も雪が落ちているため、手前のコブは右側からトラバースして越えた。吊り尾根を渡ってから小休止。ようやく口に物を入れることができた。 |
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吊り尾根を進む |
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夏道に出てから、弥山山頂を目指す。木道は完全に露出しており、山頂小屋の屋根にも雪がない。そのまま縦走したかったが、しばらく小屋でガスが薄れるのを待ってから、縦走を開始した。 |
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山頂碑の前で |
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十分な着雪がなく、縦走路が細いせいか、例年に比べると、縦走した人は少なそうだ。おまけに北壁から風が強く、今朝方にかけて降った雪が舞い上げられている。
らくだの背も岩が露出している上、北壁からの風が強く、緊張を強いられる。突風に身体のバランスを崩さないよう慎重に越える。風に舞い上げられた雪の粒が顔面に当たって痛い。顔を伏せなければ目を開けられないほどだ。 |
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縦走路を歩く |
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危険地帯を越えても緊張感を切らさず縦走路を進む。剣ヶ峰から見える槍尾根もやはり雪が少ない。1636地点まで来れば一安心。 |
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槍尾根も雪が少ない |
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元谷への下り口を間違えたが、宝珠尾根から強引に下って、一気に下山した。元谷は先ほどまでの強風が嘘のような天気だった。
まだ2月というのに、たった一週間でここまで雪が少なくなっていたのには驚いた。例年よりも季節がひと月進んでいるような印象だ。大山の雪山シーズンは終わりなのだろうか。 |
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( 文・写真 : 内田 ) |
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