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アシガ谷(錦川水系) |
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山行日 |
2019年7月20日(土) |
天 候 |
雨 |
メンバー |
大石、内田 |
行 程 |
山口~山口IC~六日市IC~河津集落8:00~林道終点~入渓8:40~アシガ谷出合~F18:50~大堰堤9:10~F29:35~二俣10:35~縦走路12:15~右谷山12:40~藪ヶ峠13:00~河津集落14:15~六日市IC~山口IC~山口 |
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いよいよ梅雨真っ盛りとなり、今週末も雨の予報だ。今回は水量が多くても遡行できそうな沢として、アシガ谷に行くことにする。近くの羅漢山では48時間の降水量が150mmとなったようだ。果たして沢登りできるのか、若干の不安を抱きながらも現地に向かった。 |
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河津に到着して深谷川を見ると、確かに水量は多いが、濁流にはなっていない。最大の懸念はアシガ谷へ入る際の渡渉なので、これなら行けそうだ。早速、準備をしてから出発した。
林道終点から入渓するとやはり水量が多く、両足にかかる水圧が強い。すぐに出合となり、アシガ谷に入る。平水時なら何ということもない場所が滝となっており、足をすくわれないよう慎重に進んだ。
すぐにF1下段の滝が現れる。予想はしていたが、かなりの水量だ。滝の全面が強い水流に覆われている。とても水流の中には入れないので、ロープを出して登攀ラインを見極めてから、結局、水流の左を登った。取り付きでシャワーとなるが、大石も安定した登りを見せる。 |
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増水したF1下段の滝 |
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F1上段の滝はパス。この天候では安全第一を考え、不要なリスクは回避することにした。F1の上にある大堰堤にも上部からスダレのように水が流れている。左岸の支沢から巻くと、通る人がいるのか、明瞭な踏み跡があった。 |
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F1上段の滝 |
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増水によって至る所が滝となる中、どんどん大石に先に進んでもらう。なかなか度胸があるのだろう。この水量の沢登りを心から楽しんでいるようだ。そして、F2が現れる。高さは2mほどだが、重量感のある水流が吐き出されている。とてもトライする気になれず、右岸の岩を越えた。 |
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F2を越える大石 |
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大石も増水時の登り方が分かってきたようだ。時には上手い具合に水芯に触れないようにして、時には激しい水流の中を突破して、激流となった小滝を越えていった。 |
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手足を使って激流を越える |
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時には水流の中を突破する |
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気がつけば、分かりやすい二俣に出る。水量はほぼ一対一。前回は左俣に行ったので、今回は右俣を進むことにする。
右俣に入ってからも小滝が連続する。水量も多く、難しい箇所もあった。大石も自ら水流を読んで積極的に滝を登る。ラインどりも悪くない。 |
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水流を見極めて滝を登る |
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二俣から支沢を二つ右手に過ぎると、次第に谷は狭まり、ボロボロの岩質となってくる。そのうち水は涸れ、両岸にアジサイのお花畑が広がった。なかなか我々には似合わないロマンティックな場所だ。そのアジサイを掴んで藪を漕ぐ。 |
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アジサイのお花畑 |
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縦走路までが長いなと思っていたら、ようやく登山道に出た。台風の影響だろうか。沢では感じられなかった風がビュウビュウ吹いて、木々を揺らしている。ここで小休止の後、靴を履き替えてから、右谷山に向かうと、ほんのひと歩きで錦岳のピークに出た。どうも錦岳に突き上げる沢を登ってしまったようだ。どうりで長く感じたはずだ。
右谷山を経由して藪ヶ峠に向かう。藪ヶ峠から標識の「川津」方面へ。しばらくはテープや踏み跡があり、順調に進むが、植林地を過ぎて、完全に道をロストした。 |
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踏み跡を見失う |
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沢沿いに道がついていることを祈って、そこから真っ直ぐ沢に向かって下る。笹を掴みながら急な斜面を下り、沢に降り立つが、道らしきものはない。
結局、そのまま沢を下るが、ちょっとした滝に阻まれ、なかなかペースが上がらない。最後は旧道沿いの倒壊した神社跡に出て、荒れた道路を駐車地点まで戻った。 |
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トラック図(アシガ谷) |
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今回の降水量でも遡行ができることが分かったのは収穫だった。やっぱり沢は行ってみないと分からない。ただ、藪ヶ峠かミノコシ谷か、下山路にどちらを使うかは相変わらず悩ましい。 |
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(文・写真 : 内田) |
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