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瀬ノ谷(錦川水系) |
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山行日 |
2019年9月3日 |
天 気 |
晴れ |
メンバー |
林・有松(会員外Y・T) |
行 程 |
駐車位置(08:15)→霧降明の滝取り付き(08:30)→F13付近の堰堤(12:00)→F21スラブ滝(15:30)→林道→駐車場(18:00) |
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後川を遡行した際に見かけた霧降明の滝。いつかは登ってみたいと思っていた。ついでにその上流部はどうなっているのだろう?とずっと気になっていた。 あの山この山さんのホームページに遡行の記録があり、上流部で堰堤工事をしているため水質は悪いが面白そうな滝が続いていることは分かった。メンバーも揃ったのでついに遡行。 |
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当初は入渓地点から1km程離れた道路の脇に車を停めて準備をしていたが、この辺りの林道に詳しい方とお会いしてもう少し入渓地点まで車を走らせた。所々に車を停めれるところがあるのでそこに駐車。(トポ図Pの位置)
駐車位置からすぐに「霧降の滝」と書いてある白い看板がある。踏み跡っぽい急斜面をズルズル降りていくと、霧降暗の滝の落ち口に出た。今日は水量が多く、凄い迫力だ。そこから下流に1分ほど歩くとすぐに霧降明の滝。水量がかなり多い。安易に釡に入ると、後川F1のチョックストーン滝に吸い込まれそうで怖い。すぐに登攀準備して、水流右の階段状となった所を登る。ハーケンと小さめのカムで支点はとれる。 |
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霧降明の滝の登攀 |
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中段あたりでややファジーな登りを交えて、40m程ロープを伸ばして落ち口に到着。トポでは2段とのことだが、今日は水量が多いからか全く分からない。後続も難なく登ってくる。僕のミスで少し時間がかかってしまったが、全員無事に登ることが出来た。落ち口では水流をトラバースしなければならない。ここはもし足を取られたら、今日の水量であればロープを付けていてもかなり危ないだろう。無理なくトラバースせずに右側のチムニーを登った。
その後も水流に流されない様に注意して歩くと、すぐにF2。大きな滝で迫力があるが、ここは有松がリード。ハーケンを使い、滝の左側を危なげなく登った。 |
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F2を登る有松とさりげなく写るY |
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F2を登り、すぐに堰堤が現れる。一度林道に出て、堰堤を越えた所から再入渓。踏み跡がある。 あの山この山さんの記録では「水が米のとぎ汁のように白い」とのことだが、水質は大変綺麗。上流の堰堤工事が終わっているのかもしれない。これは期待できる。
そこからはよく覚えていないが、ゴーロと綺麗な淵を持った小さな滝がテンポよくあらわれる。堰堤か何個か出てくるが、ここは水質だけじゃなく堰堤まで綺麗。すぐ隣の林道に出るか、ショルダーで簡単に越えられる。堰堤からのドボンも楽しい。陽も良く当たるので、お昼頃に堰堤の上でお昼ご飯を食べた。綺麗な水なので沢山の魚が泳いでいるのが良く見えたが、糸の様な形をした虫?(線虫かも)が泳いでいるのも良く見えたのは、見た事を少し後悔した。 |
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こんな小滝がテンポよく現れる |
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何個目かの堰堤を越えて、二俣を右に行く。すぐにゴルジュとなり、泳ぎを強いられるF14。間もなくして激流のF15チョックストーン。右側から泳いでチョックストーンに取り付こうとするが、流れが早すぎてとうてい到達できない。何回かトライしたがダメで、右岸をファジーなトラバースをして超えた。 |
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泳ぎを強いられるF14 |
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F16手前にゴルジュに挟まったチョックストーン。水がきれいなので、ここは喜んで潜って進む。
チョックストーンの先に、すぐにF16。右岸からへつる事も可能だが、左側から泳いで越えた。2段目は、水量が多いので右側のクラックを登る。
その後一度ゴルジュが終わり、橋をくぐり、堰堤を二つ林道を歩いて越える。すぐにゴルジュとなり、チョックストーンF17が現れる。ファジーな登りだったが、左側からへつる事も可能。その上に大きなチョックストーンのF18。チョックストーンに取り付く前が異常にヌメっており滑り落ちそうになった。
F18にトライしてみたが、もう一歩が出ない。左岸を巻く。 |
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なかなかファジーなF17 |
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もう一歩が出ないF18 |
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その後も綺麗な堰堤を越え、滑を歩き、堰堤を越えた所で沢は左に向きを変える。林道が沢に突っ込んでいる。すぐにF19があるが簡単。
ゴーロを歩き、二俣となった所を右俣へ進む。すぐにF20が現れ、その先に大きな堰堤が現れる。ここは左から越えた。それから藪っぽいゴーロを歩いて、非常にきれいな堰堤を二つ越える。どうやら平成28年に完成した堰堤のようだ。やや鬱蒼とした沢を歩いていると、急に目の前が開けて、大きなスラブ滝F21(瀬ノ谷の滝)が現れた。 |
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大きな瀬ノ谷の滝F21 |
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想像よりも遥かに大きい滝だった。時間的に登るか迷ったが、暗くなる前に下山出来ると判断。大きいので上段がどうなっているのかイメージし辛いが取り付いてみることに。水量が多くルート取りは色々迷ったが、右岸を登り、中段でトラバースをして、最後は左岸よりを登った。合計3ピッチ。支点は立木とカムとハーケン。ここはラバーソールで登りたい。 |
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中段のトラバースが面白かった |
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沢はまだ続いていそうだったが、時間的に下山開始。F21の落ち口から左の稜線に上がり、谷を下っていくと踏み跡っぽい登山道のような道に出た。踏み跡を歩くとすぐにF21の取り付き付近に出ることが出来たので、あとは明瞭な林道を1時間ほど下って駐車場に到着した。 |
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瀬ノ谷は全体的に明るく、登攀あり、泳ぎ有り、綺麗な水ありの非常に面白い沢だった。今回登る事の出来なかった滝は平水時にまたトライしてみたい。
全体的に林道がすぐ脇を通っているので、初心者にもぜひオススメしたいです。その場合は、F2の上流から入渓すると良いかもしれないです。 |
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トポ図については、今回デジカメを忘れてしまったという事もあり、曖昧な記憶をもとに書いているので間違いが多いと思います。また今度遡行した際か、指摘を頂ければ書き直したいと思います。
極めて正確で素晴らしい情報量の記録を残してくださっている「あの山この山」さんにこの場を借りて畏敬と感謝を表したい。 |
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瀬ノ谷トポ図 |
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( 写真・有松、Y : 文・林 ) |
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