2月22日 |
元谷小屋7:45 中央稜取付9:00 別山頂上13:30 弥山稜線14:20 |
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元谷小屋から弥山沢に下り、右の尾根に沿って登って行く。尾根がプラトー状になるあたりが中央稜の末端部。尾根左末端部は岩が露出しているので、左の沢を詰めて中央稜に出る。(雪が締まって楽だったが、途中ミシッと雪面にクラックが入りドキッとさせられた。)
雪稜はそれほど難しくないので壁状になる地点まで、ロープを使用しなかった。 |
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ここからロープで確保してもらい1ピッチ登り、もう1本のロープで3人(S、I、Tの順)を繋いで登ってもらおうとしたが、もう1本のロープがキンクして使えないという。しばらく待ったがどうにもならないらしく、セカンドが安全なところから、ロープの末端を下ろして確保して次ぎを上げる。同じようにしてロープをラストに渡して、やっと4人が一緒になることができた。
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こんな登り方ではとても頂上に抜けられないので、時間がかかってもキンクを治すように指示して、2ピッチ目へ向う。途中大きな岩にリングボルトがあり、ここが本来のピッチを切るところだと思うが、そのまま登り帯状の岩の手前でピッチを切って、尖った岩でセルフビレーをとる。セカンドとサードのロープが一杯になったところで、二人は同時登攀してもらう。セカンドが登り終えたら、サードはフォースをビレーして中間点まで。そして今度はトップがサードとフォースをといった具合なので、とても時間がかかる。
次ぎのピッチから稜は壁状になり、岩塊の間を登って行くという感じでロープ操作を考え核心と思われる岩場の手前でピッチを切る。 |
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出だしは岩が帯状になって傾斜がきつい。支点が小枝しかないので思い切って越せない。右は傾斜が弱いが潅木帯で登りたくない。(雪が多ければ楽なのかな?)左は外傾した岩のバンド。支点もないし下が切れているのであまり行きたくない。結局最初のムーブで越えた。後続のI君は「ボルトはありましたよ」と言っていたが、見落としかな? |
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この箇所を越えれば傾斜も落ちて難なく肩のような支稜に出る。セカンドを上げ、後続のビレーをまかせて、天気が崩れる前に下降点を確認したくて、先にピークに向う。 |
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頂上部は既にガスに覆われ雪も降り出したが、別山頂稜のナイフエッジと下降点、登り返しポイントを確認できて一安心。でもピークに立てても向こうの尾根に出るまでは安心できない。休むまもなく下降点からダブルロープで懸垂下降。
登り返しは矢張りガスの中になってしまったが、雪面が締まっていて、案外楽に稜線に出ることができた。 |