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紅葉と温泉を訪ねて 東北のんびり山旅(前 2) |
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日 時 |
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平成21年10月2日〜10月17日 |
メンバー |
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斉藤宗 斉藤滋 娘N(9日に合流) |
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10月5日(月)
酸ガ湯(8:20)〜 仙人岱 (9:45) 〜 大岳山頂(10:40) 〜 (11:05)避難小屋 (11:30)〜 上毛無岱・下毛無岱 〜 (14:10)酸ガ湯(14:50)〜 奥入瀬P(16:30)
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「青森駅から帰れ!」「 帰る!」等と昨夜派手にやりあった事など何も覚えてないMは 昨日の雨とはうって変わっての青空に 「よし! もう一回八甲田に登るぞ!」と今朝は上機嫌。いつものことなので 私もやりあった事はすっかり忘れたことにして同意する。
今日は仙人岱経由のコースとのこと。久しぶりに畳の上でぐっすり眠ったせいか足取りは軽い。
何組かの先行のパーティに追いつき このコースも人気だと知る。出発から約1時間半 木道が現れ突然広々とした空間に飛び出す。 仙人岱だ。「ここまで 頑張った甲斐があった!」とすぐ後ろから登山者の声。同感! 傍らでは水(八甲田清水)が滾々と湧き出し
私も思わず すくって ゴクン ゴクンと飲み干す。冷たくて美味しい!大満足。 昨日 ガスで隠れていた大岳も今 目の前で早くお出でと青空をバックに誘っている。
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仙人岱 八甲田清水までもうすぐ |
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八甲田大岳を望む |
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山頂着は10時40分。昨日と同じ山頂とは思えない360度の大展望。地元八戸からの方が八甲田の山頂はガスってることが多く こんな展望はめったに無いと教えてくださる。岩木山と津軽半島下北半島位しか分からないがそれにしてもラッキー。 好判断のMに感謝。
山頂からは昨日と同じコースを辿り 酸ガ湯へと下る。 |
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大岳山頂より高田大岳方面 |
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昨日歩いた赤倉岳・井戸岳 |
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昨日は大湿原の滑る木道の上で オチオチ写真も撮れなかったが 今日は大丈夫。 三段染めにはまだ早いが上毛無岱・下毛無岱 それぞれの休憩所でゆっくりとくつろぎ八甲田を満喫する。 |
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下毛無岱の池塘群 |
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大岳方面を振り返る |
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下山後 泥靴・スパッツ等簡単に洗い 酸ガ湯を後に奥入瀬に向かう。
途中八甲田の人気スポット睡蓮沼に立ち寄り 写真を撮り最後の別れをする。もう思い残すことは何も無い。 |
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睡蓮沼からの小岳・高田大岳 |
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八甲田山 トラック図 |
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車窓からの十和田ゴールドライン(R103)も素晴らしい。運転のMも思わず車を止めて両サイドの樹林に見とれている。 山頂部のような派手さは まだだが 緑からうっすらと黄葉していく微妙な色彩の林が延々と続いて 見とれている内に奥入瀬に到着。
地元の方に聞き観光センターのPの隅っこを今宵の宿泊地とする。
この旅で初めてコンロを焚き 自宅より持参の材料で温かいご飯 スープ 惣菜を作り ようやく我が家流の旅の気分となる。
有名な観光地と思えない静かな夜。星空の下で今夜もぐっすり。 |
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車中泊前の夕食準備 |
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10月6日(火)
奥入瀬・八幡平 奥入瀬観光センターP(6:45) 〜 奥入瀬渓流(R102)〜 十和田湖 〜 十和田大館樹海ライン 〜 小坂IC〜 東北道 〜
鹿角八幡平IC 〜 大沼 〜 見返峠P 〜 秋田八幡平 〜 見返峠P 〜 八幡平樹海ライン 〜 妻の神広場キャンプ場(17:00)
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ひと気の無い早朝の奥入瀬。カレンダーや雑誌でこんな光景を幾度見たことだろう。車を走らせながら所々で止めて歩いて見る。 紅葉にはまだ早い(混雑していない)今こうして現実の奥入瀬の真っ只中にいると 車中泊の貧乏旅行も 最高に贅沢な旅をしている気分だ。 |
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シーズン前、静かな奥入瀬 |
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展望所から十和田湖を眺め 十和田樹海ラインに入る。この樹海ラインも昨日のゴールドラインに負けず劣らず美しい。 東北の人達は車を走らせるだけで こんな美しい林を眺めることができるんだなぁと思う。 |
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展望所からの十和田湖 |
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紅葉の樹海ライン |
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今日は森吉山に向かうことにしていたが 台風が近づいているらしく天気が崩れそうなので予定を変更する。 Nと合流する盛岡方面に向かうことにするが 八幡平へ寄ってみることにする。その前に食料調達のため 小坂の町の道の駅に寄る。
そこで見つけた 見事な天然舞茸を衝動買いしてしまい 今夜の夕食は地元秋田のきりたんぽ鍋と決定。
近くのスーパーでその他の材料を購入するが 遠来の旅行者の買い物に店員さんが 付きっきりで材料選びをサポートしてくださり有難い。
八幡平の大沼Pは平日とはいえ さすが紅葉の名所とあって満車状態。 有名観光地は人が多く苦手だが そのまま通り過ぎれば心残りとなるだろう。ちょっと先まで・・・いやもうちょっとと行くうちに
沼の畔の見事な紅葉についつい誘われ 結局沼を一周することに。 |
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大沼湖畔の紅葉 |
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うっかりとツッカケで歩いたせいだろうか 右足首捻挫の古傷が痛む。 Mに悪いがせっかくの八幡平も思うように歩けそうに無く小周回にしてもらう。
見返峠Pから弁当だけの軽装で山頂標識のある最高地点までゆっくり歩く。 |
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八幡沼 |
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美しい景色を見下ろしながら食べるお弁当は最高の味の筈だが気分は今いち。 足首の痛みが重く心にのしかかる。(Nとの山歩きまでに回復してくれるだろうか・・・)痛みを堪えてPまで戻る。
八幡平樹海ラインの紅葉を堪能して 岩手県民の森キャンプ場に到着するもあまりの静かさ(ひと気の無さ)いつ熊が出てもおかしくない 雰囲気に恐れをなし他を探すことに。
幸いにも5〜6km先の妻の神広場キャンプ場が見つかる。ここでも利用者は我が家だけだが きれいに整備されトイレ・炊事棟完備である。
入園料(車中泊なので2人分で600円)を払ったからか公園中の外灯を燈して管理人さんは帰られる。
炊事棟に車を横付けして 鍋奉行のM主導で早速きりたんぽ鍋に取り掛かる。舞茸・セリ・牛蒡 久しぶりに野菜をふんだんに食べ ホッとする。 それにしても 台風は本当に来るのだろうか・・・?今夜も穏やかに眠れそうだ。
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10月7日(水)
妻の神広場キャンプ場 (7:30)〜 花巻観光 〜 石鳥谷道の駅 (17:00)
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今日も穏やかな朝を迎える。 台風はどうやら明日あたり東北地方に来るらしい。 さすが車中泊とはいかないので とりあえず明日の宿を探さねばならない。 |
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妻の神広場キャンプ場の朝 |
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盛岡市内の大手スーパーに入って公衆電話を探す。お酒売り場の店員さんに聞くと案内してくださった上に一緒になって 電話帳でホテルの候補を探してくださる。東北の方は皆さん本当に親切だ。お陰で予約でき一安心。「お礼に何か買おう」と言われ
焼酎を買うがどうやらMの作戦勝ちのようだ。
足の休養のため山は諦め 花巻の宮沢賢治記念館に行く。宮沢賢治が多才の人だと知った。たっぷりと時間をかけ見学してMがポツリ 「文化系は疲れるのう」 確かに・・・同感。
記念館を出た頃から雨がポツリポツリと落ち始める。今夜も雨なら車中泊は避けたい。そこで花巻に来る途中休憩した 石鳥谷の道の駅を 思い出し行く。
国交省の所管で建物は新しく 暖房つきでおまけに天気予報と交通情報は備えつきのパソコンで自由に見ることができる。 広々とした内部には長椅子があり 横になれそうだ。たまたま巡回にこられた職員の方に聞くと 飲酒は禁止だが 食事・休憩(寝る)
は構わないとの事である。すぐ近くにレストラン・コンビニもあるので便利だ。
夕方 地元の方が人と待ち合わせとかで入って来られしばらくおしゃべりをするが いろんな情報を得ることができとても助かる。 私は 明るい照明の下でのんびりと持参の本を読む。自宅では中々持てない寛ぎの時間に満足する。外は雨足が強くなったようだ。 |
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10月8日(木)
石鳥谷道の駅 (11:30)〜 盛岡H(16:00)
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今夜 宇部空港発の最終便でNは東京まで来る筈だが 果たして飛行機は飛ぶのだろうか?
台風の動きが気になるし 外は雨が 降り続いているので 道の駅に留まりパソコンで気象情報を見たり 本を読んでぼんやり過ごす。11時の予報によれば台風の動きも速く
なったようだ。昼前に快適に過ごせた道の駅を後にして 盛岡に向かう。
予約したホテルには カーナビを使えば電話番号が分かっているので簡単に行けると思っていたが ホテルが最近出来たのか カーナビに未登録でその手が使えないことが判明。
しかし よくしたもので明日Nと合流する盛岡駅の下見に向かう途中 偶然ホテルの前を通り苦労せずに見つかる。 ホテルの屋内駐車場に車を止め一安心するが 雨風が強まり台風の接近を知る。
Nが予定通り宇部空港を発ったようでやれやれと安堵するが Mはそんな事は何処吹く風で早々今夜もぐっすりとお休み。 会のSさん・Yさんが台風を心配してお電話下さる。うれしい。 Nから東京のホテルに無事チェックインしたとの連絡が入り 安心して休む。
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( 前半文・斉藤滋 ) |
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