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紅葉と温泉を訪ねて 東北のんびり山旅(後 1) |
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日 時 |
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平成21年10月2日〜10月17日 |
メンバー |
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斉藤宗 斉藤滋 娘N(9日に合流) |
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尾瀬ヶ原 |
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栗駒山
10月11日 (日)
盛岡(8:50) 〜 東北道 〜 秋田道 〜 横手 〜 湯沢 〜 須川高原温泉H(16:00)
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盛岡市の大浴場&簡易宿泊所Marsを出発し、東北道に乗り、北上JCTから秋田道に入る。
三連休と一車線のせいもあり混雑気味である。 横手から湯沢に向かい、ここから一般道となる。心配した雨が降り始め小安峡を通過の頃は雨足が強くなる。温泉の湯けむりを見ながら
ひたすら須川高原を目指す。
今晩の宿の予約はしていないが この天気ではテント泊や車中泊はしたくない。Gは宿泊の心配をしているが(前日の電話で満室と断られている。)筆者は長年の経験から 悪天候の日はキャンセルが有ると信じて 須川高原温泉Hに直行する。
道は新たに開通していて 快適に登って行く。途中の林の紅葉の進み具合から、栗駒山のそれは微妙である。
雨の須川高原Hに到着後、渉外係のGはフロントに駆けだす。筆者は最悪の場合を想定して、今夜の家族3人の寝場所を探す。 どうにか雨・風をしのげるテン場は見つける。 Gが帰って来ない。苦戦しているなら 応援のつもりでフロントへ向かう。
フロントの前のGの表情は明るい。なんとか宿泊できる部屋はあったようだ。
案内された部屋は 湯治客用で少しボロ(当然安い)だけど自炊が出来る設備が整っている。共同使用のレンジも洗濯・乾燥機もあり 我々には願ったり適ったり。今晩はテント泊かもと食料は買い込んでいたので 早速部屋の炊事場で調理し 飲んで食べて充分満足する。
おまけに案内された総ヒノキの大浴場は まだ木の香も新しく超快適である。(前日の10月10日新築オープンしたばかり) 食事も事前に申し込めば 湯治客用の料理・一般客用(旅館部)の料理と選べるようだ。即 連泊と翌日の夕食は一般客用と申し込む。
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10月12日 (月)
須川高原温泉H(7:00)〜 (9:00)栗駒山(9:20)〜 須川分岐(9:20)〜 (11:50)秣岳(12:30) 〜 須川湖登山口(13:30)〜 須川高原温泉H(14:40)
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一晩中降っていた雨が上がり 幸いにも晴れている。今日は栗駒山から秣(まぐさ)岳を回る予定なので、早めの出発とし まず名残ケ原に向かう。
木道が凍って滑る。足元に気を使い 先程ちらっと見えた冠雪の鳥海山の展望を楽しむことが出来ない。 |
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須川高原の紅葉 |
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木道が終わると歩きやすくなり、紅葉はまずまずで、何度も振り返る。 |
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阿名残ケ原を通過 |
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昭和湖からは 笹の中の道で変化がない。 おまけに晴れていた空が須川越に到着した頃から霧となり 視界は最悪となるが諦めず頂上を目指す。
昨夜の雨は高所では雪になったらしく 名残が所々に残っている。天狗岩には雪氷が張り付いている。
山の雑誌で見た華やかな紅葉の栗駒山とは違う 寒々した景色である。今年は過ぎ去ってしまったが 草紅葉の時期が見頃なのだろう。
頂上で記念写真を撮ったものの 寒くてすぐ下山開始。 |
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霧の栗駒山頂 |
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風と霧の須川越まで引き返し 今後のコースを考える。娘は親に従うようだが、ハリキリおばさんGは 秣岳に向かいたいらしい。(足は大丈夫?)
判断に迷っていると 上空に少し青空がみえた。「よし行くぞ。晴れる時があるかもしれない」と予定通りのコースに入る。 進路を決めたものの 右からの 風と霧は強く 右下の龍泉ケ原は全く見えない。
尾根の中の 窪んだ道はぬかるみ、段差も大きく とても歩き難い。転んだら黒い土にまみれそうで神経を使う。3人とも 無言で黙々と下る。
「やったー、見える、天馬尾根が!」突然最後を歩いていたGが叫ぶ。
目線を足元から前方へ向けると 確かに霧が晴れて 雄大な尾根が 全貌を表している。「須川湖も見えるよ!」とGは大はしゃぎ。分かる、分かるその気待ち。 |
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しろがね湿原と秣岳 |
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この尾根の後半の しろがね湿原にさしかかる。3年前の夏に見た花と緑の湿原も 今は秋色一色の静かで落ち着いた高所湿原になっている。 |
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しろがね湿原 |
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栗駒山を振り返る |
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秣岳山頂では 秋田からの日帰り登山グループの方々とにぎやかに昼食。山口からと分かると明治維新の話になり 山口県出身の歴代総理大臣の 話しにもなり 誇らしいやら恥ずかしいやら。
秣岳からの下山路は急坂・悪路で気を使う。 |
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秣岳の下り。中央は須川湖 |
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しばらくすると 緩やかになり回りの植生に目を向ける余裕も出てくる。
紅葉の盛りのブナ林がほどほどに続き 主峰の栗駒山より楽しめる。振り返ると秣岳は立派な三角錐の山である。 |
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ブナが紅葉した道 |
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いつまでも このブナ林の紅葉を楽しみたいが 間もなく車道に降り立ち現実にもどる。
途中須川湖畔に立ち寄り 小休憩。3年前の夏は下山後 ここで缶ビールを飲み木陰で昼寝もしたが 秋は日没が早いし昼寝には涼し過ぎるので 先を急ぐ。ほど良い紅葉とススキの穂を楽しみながら 早い時間にHに到着。 |
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栗駒山〜秣岳トラック図 |
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早速 今日も総ヒノキ張りの風呂に入る。時間が早いので広い湯舟に2人しか入っていない。歩いた疲れが取れるようゆっくりと温泉を楽しむ。 (GとNは昨日は3回、今日も2回入り 明朝もまた入るらしい。)
夕食は旅館部の食堂に行く。昨夜と違ってお品書きのついた料理が並び 全員満足顔。予定通り縦走出来まずは乾杯。 明日のことは分からないが 今夜は安眠できる。 |
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( 後半文・斉藤宗 ) |
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