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室堂~薬師~黒部五郎~新穂高 縦走(富山県~岐阜県~長野県)
その③ 黒部五郎小舎~鏡平山荘~新穂高
山行日  平成27年7月22日~23日
メンバー  福山 清二
行 程  7月22日(黒部五郎小舎~鏡平山荘)天気 曇のち小雨
黒部五郎小舎 5:30~三俣山荘分岐9:00~三俣蓮華岳10:00~双六小屋12:50(昼食)
~弓折分岐15:50~鏡平山荘16:40(泊)

7月23日(鏡平山荘~新穂高)天気 雨のち曇
鏡平山荘5:00~シシウドヶ原6:00~チボ岩7:00~登山口8:20~わさび平小屋8:50(休憩)
~新穂高温泉10:40~奥飛騨の湯(入浴)~新穂高温泉・特急バス11:30~
松本バスセンター13:40 ; 松本駅14:53~厚狭20:50
 黒部五郎小舎は宿泊者も多く、素敵な朝を満喫している感じだった。
黒部五郎小舎
黒部五郎小舎傍の分岐
 小舎を出て小舎傍の分岐を双六岳方面へ進むとルートは直ぐに山登り、しかも連続していた。
 地図で結構大変そうだとは確認していたが自分とすれば主な山々は縦走した後で、少々のアップダウンがあっても下山の考えがよぎっていた。
 登りはきついが一歩一歩登れば刻々と変わる黒部五郎岳や薬師岳の姿を感慨深い思いで眺めた。とりわけ間山から薬師峠に至る雄大な薬師岳全体が望めた。
 一昨日は、あの間を10時間かけて楽しみながら縦走した。さらに昨日は薬師峠キャンプ場から黒部五郎岳への縦走ルートは花と雪渓、雄大な360度の大展望の稜線だったが、12時間かけて黒部五郎小舎まで縦走した。
 今は逆に西の方角にその長い稜線が望める。あの長い稜線を歩いて来たのだな~と充実した思いで眺めた。
右奥から黒部五郎岳越えルート
薬師の全景、手前は雲ノ平、右に小屋も
 昨日、黒部五郎岳頂上から随分下山しての小舎到着だったが、2,340mの小舎から三俣蓮華岳までは厳しい登りの連続のはずだった。
 再度確認したら三俣蓮華岳の高度は2,841mと、わずかながらも黒部五郎岳より高いのだ、100名山の黒部五郎岳の印象が強く三俣蓮華岳を少々見くびっていた。
 北アルプスの数ある名山の中では300名山に甘んじているが、すぐ前に水晶岳、鷲羽岳、後は双六岳、黒部五郎岳、どの山系もたくさんの雪渓を残している。大変展望の良い山で、昨年の縦走時に三俣山荘や鷲羽山から眺めた三俣蓮華岳の美しさを鮮明に思い出した。
三俣蓮華岳、背景は水晶岳・鷲羽岳
 少し進むとパラパラ雨が降り出した。昨年の縦走時もスルーしたので今年こそ双六岳ルートを経由する予定でいたが視界が全くなくなってしまったので中道ルートを経由して双六小屋に到着、うどんを注文、昼食にした。
     
双六小屋と分岐
 双六小屋からは多少の起伏はあったが弓折分岐を経由して鏡平山荘に到着。
 池や木道など晴れれば絶好の雰囲気の場所だったが霧で周囲の景観は全く見えなかった。
     
鏡平山荘
 夜半からは相当の雨が続いた。
 宿泊者の多くは双六小屋方面だったが、中止して下山するという方もおられた。朝食は4時30分からだったが、最初は1人だけ、雨の中で早朝出発するのは私だけの様だった。
 雨の中を5時に出発、登山ルートのほとんどは水がザーザー流れ、沢下りの状況だった。
 時々、本当の沢を渡らなければならなかったが雪解け水で増水している上に夜半からの雨で結構難渋した。登山口に近くなると増水で雪渓が崩れ迂回を余儀なくされたりもした。
     
雪渓と増水した沢
     
雪渓崩落で迂回箇所も
 わさび平小屋で少し休憩し、冷水に浸したリンゴを丸かじりした。とてもジューシーで生き返った思いがした。
 新穂高温泉に是非入りたいと考え、松本駅行直通特急バスの始発のロープウェー駅まで頑張り10時40分に到着した。
 すぐ近くの中崎山荘奥飛騨の湯で汗を流し急いで着替えて11時30分発の松本行特急バスにどうにか間に合った。
 まとめ

 雨の中を鏡平小屋~わさび平小屋~新穂高ロープウェー駅まで予定通りに歩けて今回の室堂~薬師岳~黒部五郎岳~新穂高を6泊7日の予定通りで終えることが出来た。
 昨年の縦走の反省から食事には特別配慮した結果、スローペースではあったが大した疲れも筋肉痛も無く楽しい山行が出来た。
 台風12号の影響が心配だったが、薬師岳・黒部五郎岳を縦走した2日間の天気は最高、全体としても大満足の縦走となった。
( 文・写真 福山 )
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