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紅葉の八ヶ岳縦走 ~ ③
 
 
 
山行日  2019年10月7日(月)
山 域  南八ヶ岳(赤岳~中岳~赤岳鉱泉~美濃戸登山口)
天 候  霧雨のち時々曇り
メンバー  福山 清二 他 1名
行 程  <10月7日(月)~8日(火)>
 赤岳頂上山荘(6:30)~赤岳頂上(6:40)~中岳(7:45)~行者小屋~(9:15)~赤岳鉱泉(9:50)~堰堤広場(11:45)~美濃戸登山口(12:30)~美濃戸口バス停(14:00)バス(14:45)~茅野駅(15:22)~高速~ 厚狭(8日、3:00)
 昨夕の日の入りは濃霧で全く見えなかったので、日の出に期待をかけていたが残念ながら昨夕と同じだった。
 朝食は6時から、昨夕と同じ場所で諏訪市のご夫婦と一緒だった。早めに食べお互いに無事故と健康でと声をかけ合って分かれた。山荘前で写真を撮り、すぐ横の岩稜の赤岳頂上でも写真を撮り、下山を開始した。
霧中の赤岳頂上
 頂上直下の岩は霧雨状の濃霧で濡れていたので鎖場の連続を慎重に下山した。
 頂上からの下山ルートは沢山分かれるが、濃霧と雨、明日の強風予報でキレット・観音岳・青年小屋方面への縦走は断念したので、頂上直下の分岐では文三郎尾根に下りた。更に次の分岐では少しでも展望が有りそうなら阿弥陀岳登頂をする予定で中岳・阿弥陀岳経由で美濃戸登山口に下りることにした。
 濃霧が続いていたが、突然薄くなり前方に小ぶりながら端正な山、中岳が現れた。
権現岳・キレットと中岳・美濃戸との分岐
頂上直下の鎖場
霧中に浮かぶ端正な中岳
 中岳を越え8時10分に阿弥陀岳登山との分岐に着いたものの見上げても全く見えないのでそのまま美濃戸方面に下りた。少し降りると赤岳天望荘が良く見え、横岳の岩峰群も見えてきた。標高が下がれば霧が薄れる感じがした。紅葉やダケカンバの樹など周囲の林は、とても美しく素晴らしかった。
 行者小屋が近くなったところで木立の中に突然先の尖った岩峰、凄く格好が良い大同心が見えた。
横岳の岩峰群と紅葉
行者小屋付近からの大同心
 行者小屋には相当大勢の登山者があった、美濃戸登山口にはそのまま下りることが出来たが、20年近く前に訪れた思い出に触れたく、同行の仲間に少しでも多くの八ヶ岳を体験して欲しくて赤岳鉱泉に進んだ。途中でザックを2つ持った歩荷調の学生グループと出会った。聞くと横岳を縦走予定で硫黄岳付近まで登ったが、吹き飛ばされそうな程、強風だったので下りてきたとの事だった。我々が予定を変更せずに赤岳~キレット~観音岳に進んでいたら大変だったろうと改めて思った。
 赤岳鉱泉には10時に着いたが大勢の若者登山者がいた。長いザイルを背負ったグループもいた。通常の山小屋なら全員出発した後片付け掃除の時刻、気にはなったが400円の美味しいコーヒーを飲みながら暫し休憩した。
 20分程休んで再び下山を開始したが紅葉や沢水は綺麗で凄くいい感じを楽しみ程なく堰堤広場に着いた。
赤岳鉱泉の売店付近
堰堤広場近くの紅葉と澄んだ沢水
 広場に若者が2人いるなと思っていたら4駆らしき車で下りて行った。許可を受けた特定の人だったのだろうが1,950m地点までは幅員こそ4m以上の道はあるが30cm程の石もあるデコボコ道でキャタピラ車か馬力と車高のある車でないと通行は無理。50分程かけてデコボコ道を下りやっと美濃戸登山口に到着した。
 
美濃戸登山口
 美濃戸山荘で昼食の予定だったが夏休み以外は休業中らしかった。
 タクシーを呼んだが公道ではないのでバス停のある美濃戸口までしか行けないとのことだった。仕方ないのでコンロを出しアマノフーズの味噌汁を作り簡単な食事を摂った。諦めて美濃戸口に向け歩き出したら数か所の駐車場に車がずらり山小屋の有料駐車場らしくレストランも数軒あった。
 20年前に車で来て有料駐車場に入れたからタクシーも当然登山口まで来ると勘違いしていたが、ここで営業している店舗等が呼べばタクシーも来るのだろう。事実、先ほど美濃戸山荘で話したガイドさんも駐車場に入れていた車で通過して下りて行った。1時間歩いて美濃戸口に到着、風呂も、レストランも休憩場所もあった。美味しい蕎麦を食べ14時45分発の最終便で茅野駅に15時22分に到着、無事、八ヶ岳縦走を終えることが出来た。
 まとめ

 前半は土日で天気も良く多くの登山者と会話も出来た。天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳と素晴らしい縦走も出来た。しかし赤岳では期待した雲海や日の入り、日の出が見えず残念だった。天候悪化で後半のキレット・観音岳・青年小屋に行けなかったので天気の良い時に再挑戦したい。
 今回も剱岳縦走に続く車での往復だったが片道約10時間、高速道路は快適だった。アルプス、八ヶ岳が近くなった気がする。健康のためにも、ゆっくり登山、縦走を楽しみたい。 
( 文・写真 福山 )
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