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■ 小野湖の水を守る会 |
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小野湖上流に予定されている産業廃棄物埋め立て処分場建設反対運動について |
宇部山岳会 村上知之 |
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太田川上流域に産業廃棄物埋め立て処分場(産廃処分場)建設計画が持ち上がっています。
場所は宇部市小野の中宇内地区から美祢市宗国地区にまたがる山中であり、中国道の美祢サービスエリアの宇部側です。この地域の雨水は太田川から宇部市・小野田市の水道水源である小野湖に流れ込みます。
処理施設のタイプは「安定型」という、単に穴を掘って埋めるだけの単純なものです。日本各地で問題視されているタイプの処分場です。廃棄物の厳しいチェックが事実上困難なので、流れ出した危険物質が周辺に拡散し、地下水や河川を汚染しかねません。
最近では、日本弁護士連合会が「不作為責任が生じかねない」として、全国で訴訟を積極的に推進し、建設不許可などの原告勝利が相次いでいます。しかし、住民の積極的な反対運動がないところでは、簡単に建設許可が下りてしまいます。
建設予定地の地元でも建設反対の住民が多く、宗国地区は美祢市に建設反対の申し入れをしています。この方々にとっても下流域(宇部市・小野田市)の市民の建設反対運動が心強い支援になると思います。
現在の法規制のもとでは、関係者(地元や水を飲む市民)による反対の申し立てが無い限り、山口県としては建設を許可せざるを得ないのではないかと推定されます。逆に、きちんとした市民団体を形成し、正確な情報と根拠ある理由を持って反対すれば、不許可にできる可能性が十分にあります。
山口県に産廃処分場建設計画申請を不許可にしていただくには、今後、この問題を公にし、反対運動を盛り上げることが必要です。そのためには反対運動の母体となる団体を設立しなければなりません。
そこで、この度、宇部で環境・自然保護活動を行っている4団体が「小野湖の水を守る会」を立ち上げました。今後は積極的に個人会員を募り、活動の輪を大きく広げて行きます。すでに多くの市民の方々が入会され始めました。
また、「小野湖の水を守る会」は今回の処分場建設を反対するだけでなく、水道水源である小野湖周辺の環境を厳しく保護し、市民の健康を守るべく、山口県に「水道水源保護条例(仮称)」の制定も求めて活動を続けてゆきます。
皆様にはぜひ「小野湖の水を守る会」に加わっていただき、処分場建設を阻止し、美しい宇部の自然と人々の健康を守っていただきたいと願っております。 |
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(宇部の環境4団体とは、NPO法人うべ環境コミュニティー(浮田正夫)、宇部自然保護協会(杉直人)、宇部野鳥の保護の会(白須道徳)、宇部山岳会(矢富敏肆)です。) |
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