HIKING RECORD 山行記録

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八ヶ岳【阿弥陀岳北西稜】

日付2024/02/11
天候晴れ
メンバー林・有松
行程6:27行者小屋発→6:36阿弥陀岳北西稜へのアプローチ入口→9:30最初のリッジ→11:15上部岸壁取り付き→13:30上部岸壁3p目取り付き→14:40上部の岩場→16:00阿弥陀岳山頂→17:00行者小屋

2月の3連休で赤岳主稜と阿弥陀岳北西稜を登ってきました。

この記事は阿弥陀岳北西稜になります。

▲テン場を出発!

僕と有松は阿弥陀岳北西稜へ。他のメンバーは赤岳主稜へと向かう。

▲阿弥陀岳北西稜へのアプローチ入口

前日チェックしていた、阿弥陀岳への入り口。ピンクテープがある。

念のためGPSでもチェックした。

▲途中からラッセル

樹林帯の途中までしかトレースが無く、中間以降はラッセルに苦しめられた。

目の高さにある雪を払いのけてラッセルするほどの急斜面も登った。

目の前に北西稜の岩場が見える。

早く登りたい気持ちと、ラッセルで思うように進めないジレンマに苦しめられる。

最初のリッジは簡単だったが、念のためロープをつけてコンテで進んだ。

▲リッジで唯一少し難しい箇所

気持ちの良いリッジを進んでいくと、途中で岩稜帯にぶつかる。

斜度もあるのでここはロープを付けたほうがよさそうだ。

ロープを40mぐらい伸ばしたところにハンガーがあった。

中間の岩稜を抜けると、再びラッセルとなり、上部岸壁の基部へたどり着く。

ハンガーが2つある。

ルートは右にも左にも行けるみたいだが、右を選択。

有松がリードで1ピッチ目を登る。

▲上部岸壁の1ピッチ目。写真中央が終了点。

有松のリード。ビレイポイントからは有松は見えない。

ロープの流れが緩やかになる。

「難しいのかな・・・」そう思うが、信じてしばし待つ。

「ビレー解除」の合図とともに、僕も登り始める。

写真の箇所は、最初に古いハーケンがあるのみで、あとは残置プロテクションが見つからず超ランナウト。

途中でイボイノシシが使えたのが唯一の救いか。

有松がビレイしたポイントも、岩角にスリングを巻いたものでルートが合っているのか不安になる。

▲2ピッチ目を登る僕

ルートをどこにとるか迷ったが、右のルンゼをいくことに。

雪に岩が埋もれているので、支点が取れるかどうか分からない。

とりあえず、1ピン目をプアプロテクションだが堅め取りする。

▲2ピッチ目をフォローする有松

ランナウトしたところで、雪を払いのけリスを見つけてハーケンを打ち込む。

ハーケンを打ち込んだ後、すぐ目の前に残置ハーケンを見つける。

どうやらルートはあっているみたいで安心する。

ついでにイボイノシシも使った。

登り切った所にハンガーが2つあったのでピッチをきる。

▲3ピッチ目を登る僕

3ピッチ目のリードを譲ってもらう。

いよいよ核心部だ。

▲核心のハングしたクラック

クラックはハンドジャムのサイズで、恐らく素手ならなんてことない快適なサイズだろう。

グローブをしたままのジャムはやったことが無いので不安。

遠慮なく残置カムなどを使いカムエイドで登る。

うかうか迷っていたら腕力を使い切りそうだ。アブミを使って早々に抜ける。

▲クラックの抜け口

クラックの中部もハンガーなど支点は豊富。

クラックの抜け口は思い切ってハンドジャムを使って抜けた。

▲3ピッチ目の終了点と僕

 

▲山頂まであとわずか

3ピッチ目から上も、少し悪い。

途中リングボルトもあるので上の雪稜に出るまではロープをつけておきたい。

▲この雪稜を登れば登山道に合流する

山頂に到着!

ちょうど登ってこられた登山者の方に写真をとってもらう。

最高の充実感!!

3年ほど前にヘルニアになって、それからあまり山に登れない日々が続いてました。

今回はリハビリで、ずっと登りたかったルートを登る事が出来たので良かったです。

 

この日は高田パーティは赤岳主稜に登っていた。

途中までトランシーバーでやり取りをしていたが、途中から全く電波が入らなくなった。

山頂でも入らず、下山中にようやくつながる。

電波が入らなくなってから再び電波が入るまでかなり時間が経っていたので、相当心配してくれていたようだった。

僕自身、心配しているだろうなと思い、何度も呼びかけたがダメだった。

性能の良いトランシーバーなら、より安全に山に登れるだろうなと、感じました。

 

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photo林、有松