HIKING RECORD 山行記録
HIKING RECORD
山行記録
韓国 仁寿峰クライミング『インスリッジ』
日付 | 2024/04/21 |
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天候 | 曇り |
メンバー | 林、高田、有松、椿 |
行程 | 今回の遠征日程と人数が決まって、 パーティ決め、ギヤの調整、マルチの練習などの準備を実施。 新会員の椿さんはアルパインクライミングの経験が少ないので 入念に練習を重ねて臨みました。 2日目にインスリッジ(仁寿リッジ)、3日目にシュイナードBを登りました。 今回は2日目のインスリッジについての山行報告です。 |
【1日目…移動日】
福岡空港10:00発~仁川国際空港11:30~ソウル駅15:00~宿泊先17:00
仁川空港からソウルまでの直通列車『A‘REX』を利用。
ソウル駅でウォンに換金。
交通系ICカードを買って地下鉄を利用し、
今回3日間お世話になるホテルへ。
夕飯はホテル近くのお店でサムギョプサルを頂きました。
【2日目…インスリッジ(仁寿リッジ)】
ホテル6:00~白雲台ビジターセンター7:00~峠7:30~トイレ(アプローチ分岐点)7:40
※アプローチを間違えて東面スラブの取付きに出た為、トイレまで引き返す
小スラブ取付き9:30~仁寿峰頂上16:30
大通りでタクシーを捕まえて登山口である白雲台ビジターセンターへ。
登山口から30分ほどで峠に到着。ここまでは登り。
峠から10分で右にトイレと、左手にレンジャー小屋が見えてくる。
インスリッジへのアプローチはこのトイレの手前のロープを跨いで旧キャンプ場側に進む。
僕らはレンジャー小屋横の踏み跡を辿ってしまい、東面の取付きまで行ってしまいました。
キャンプ場から不明瞭な踏み跡を歩くこと30分、インスリッジ取付きに到着。
取付きの小スラブから歩きを交えて登ると目の前に1ピッチ目のクラックが見えた。
2ピッチ目ジェードルクラック5m、トポでは5.6。
クラックよりもその後のスラブがファジーで難しかった。
体感5.10aぐらい。
後続の地元クライマーはこのピッチは登らず、左側から巻いていった。
3ピッチ目、おにぎり岩手前で懸垂待ち渋滞中。
岩に飛びつく場面があり、絶対に落ちられない。
カムの#5を岩の隙間に入れてバックアップを取る。
4ピッチ目、ここで写真のクラック側へロアーダウンして途中からA0でクラックに取付くのだが
このピッチを巻いていた先行パーティについて行ってしまい、降りる方向も間違え、降りすぎてしまった。
ここでの正しい手順は
- リードはセカンドに5mロワーダウンしてもらってクラック側に降りる。
- ボルトに届いたらA0でクラックに入る。
- ダブルロープの1本だけ使って終了点まで登る。
- セカンドは使ってない片側のロープで懸垂下降する。
- ボルトに届いたらセルフビレイを取って懸垂したロープを回収してロープ末端を自分に繋ぐ。
復帰に時間がかかると判断して、クラックに向かって右の方へ20m懸垂。
スラブを登って5ピッチ目手前のテラスへ。
5ピッチ目、左上するクラック15m 5.9。
6ピッチ目、クラック~スラブ~クラックの40m。
途中のスラブA0以外は快適なとても楽しいピッチ。
7ピッチ目、トポには右のやさしいフェースを登るとあったがこれは説明が抜けていた。
実際は目の前の岩を左側に巻いて登り、フィックスロープを使って降りたところからが7ピッチ目。
この間、ロープの流れが悪くなるところがあるので1回ピッチを切った方が良い。
7ピッチは岩の上の鉄の杭でピッチを切った。
8ピッチ目、目の前のスラブが濡れていたので
左側のクラックとスラブを30mほど登り、適当なところでピッチを切る。
9ピッチ目、スラブを40m登って仁寿峰頂上へ。
3ピッチ目の渋滞と4ピッチ目のルーファイミスでかなり時間を費やしてしまい、
登攀時間が7時間かかってしまった。
課題はたくさん見つかったがとても充実した登攀になった。
下降は仁寿峰と白雲台の間のコルに懸垂下降60mで降りられる。
懸垂ポイントに行くまでの5mのクライムダウンはロープを出した方が良い。
帰りは親切な地元クライマーのタクシーに相乗りさせてもらい帰路についた。
text | 有松 |
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photo | 林、高田、有松、椿 |