HIKING RECORD 山行記録

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祝子川(沢歩き)

日付2025/09/06
天候晴れ
メンバー高田、佐々木
行程9月6日(土)大崩山登山口(7:00)~吐野(9:30)~瀬戸口谷散策~吐野(13:00)~三里河原散策~モチダ谷合流点(15:00)
9月7日(土)モチダ谷合流点(06:30)~金山谷分岐(09:00)~モチダ谷合流点(10:00)~大崩山登山口(13:00)

昨年、美しい渓谷美や原生林を眺めながら沢歩きを楽しんだ祝子川源流部を高田氏と目指した。

午前7時の大崩山登山口には地元ナンバーの車が1台だけ停まっていた。
今回も静かな山旅になりそうな予感。

登山口からは、本流の左岸に沿って登山道を行く。大崩山荘を経て湧塚コースとの分岐を三里河原方向へ進むと、見晴らしの良い場所からは小積ダキの大岩峰や湧塚岩峰群のを望むことができる。喜平越谷の手前5分のところには避難岩屋がある。高田氏が覗きに行ったが、とても薄気味悪く避難でもあまり使いたくないなぁとのコメントだった。

登山道から岩峰を望む

喜平越谷を渡渉すると少し道は険しくなるが、林野庁の赤テープが細かにあって道迷いの心配はないだろう。五葉ダキと呼ばれている岸壁で小休止をとる。そこから樹林を下ると吐野はすぐそこだ。(五葉ダキの「ダキ」とは岩壁を指す。大崩山には、他に「小積ダキ」「袖ダキ」「二枚ダキ」等と呼ばれる岩壁がある。)

五葉ダキで小休止

吐野は、祝子川ゴルジュの沢登りでは終了点になる所だが、三里河原の散策ではスタート地点とも呼べる場所だ。今回は、登山口から沢靴で来たが、いつもはここで沢靴に履き替えることが多い。
今日は、三里河原の散策の前に、吐野の左岸に差し込む瀬戸口谷を巡ることにした。私たちは、黒岩滝の手前で折り返したが、瀬戸口谷は詰めると五葉岳からお姫山に至る。地図には道も記されるが踏み後は不明瞭だ。

吐野

吐野に戻って少し長めの休憩をとり、いよいよ三里河原を行く。祝子川には、大崩ヤマメと呼ばれる珍しい原種のヤマメが生息しているといわれている。果たして、原種なのか否かは歴然としないが、散策の途中でも幾度かヤマメが生息していることを確認した。

モチダ谷の合流で行動を終了してビバーク訓練とした。タープの使い方や限られた食料での過ごし方などを試行錯誤しながら原生林の中で眠りに就いた。

ビバーク訓練

翌日は、夜が明けてから金山谷の合流点まで朝の散策に出かけた。高田氏が、ヤマメの生息を確認し慈しむようにリリースしていた。おそらく、漁協の放流は行われていないであろう源流域で、世代交代を重ねてきたであろうヤマメ達は大切に保護したいものだ。

ヤマメはリリース

一旦、モチダ谷の合流に戻りタープなどを撤収し、来た道をのんびりと登山口へ戻ったが、下るにつれて暑さを感じるようになり大崩山荘通過時には滝汗になっていた。

登山口には数台の車が停められていたものの、結局のところ誰ともすれ違わない静かな山旅になった。
「美人の湯」改め「祝子川温泉 キコリの湯」で汗を流して、道の駅「宇目」で3時のおやつに唐揚げを堪能して家路についた。
さあ、来週は四国遠征「御塔谷」だ!!

text佐々木
photo高田、佐々木