初めまして、新人会員の金山と申します。この度有松さん、江本(直)さんから新人研修との事でお誘いを受け宮崎遠征に連れていっていただきました。初めての山行報告書ですので拙い文章ですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。

前日夜宮崎をめざし山口を出発。しかし出発時にプチアクシデント発生。私の持ってきたシュラフが車に入りきらず。今まで山でテン泊をした事が無いので、ザ・キャンプ用の化繊のバカデカシュラフしか持ってませんでした。
入らないのなら仕方が無いので置いていく事になりました。遠のいていく先輩4人とシュラフ君。そう、置いていかれたのは私だったのです。宮崎へ出発する彼らを涙ながらに見送ったのでした。
～END～
つまらない前置きはさておき、無事に到着しテントを張って仮眠しました。中々寝付けませんでしたが、朝6時頃に起床。ここでまたしてもアクシデント。まさかの雨、しかも小雨ではなくしっかり降っています。もう今日はクライミング出来ないのかなと思っていましたが、通り雨だった事、少し日が出ていて風が吹いている事もあり、そのうち乾くのではと少し時間を遅らせて出発。大長征ルートの取り付きへ向かいました。
大長征ルートの取り付きに到着。ここからの眺めはまるでヨセミテ。30年前を思い出します。故郷に帰ってきたような気持ちになりました。あ、岩は無事に乾いていました。
準備をし、四月の風ルートへ向かう有松さん、長弘さんペアを見送り私たちも登攀を始めます。
1p目リードは高田さん。ぐんぐんと登り高度を上げていきます。

終了点に到着したところでセカンド金山。僕の番です。岩上部は乾いていましたが、1p目登り始め数メートルだけ若干湿っていました。いきなり足が抜けた事、靴への信頼度の無さで一気に恐怖心が増幅。実は履いているシューズ下ろしたてでした。今までのシューズだとサイズがキツすぎて11pももたないだろうなと、マルチ用に新しいシューズを買ったのですが、中々履いて練習出来るタイミングがみつからず、ぶっつけ本番で履くことになりました。 しかし気持ち悪かったのは最初の数メートルだけ。そこを超えるとだんだん登り方が分かってきて楽しく登れました。この調子で4p目までぐんぐん登っていきます。

5p目、ここからトラバースです。こんなトラバースは初めての経験です。これ落ちたらヤバいな、、と思いながら慎重に行きます。焦らなくていいからゆっくり来いという高田さんの声に助けられました。
そして6p目いよいよ核心部です。少し手こずりましたが、何とかクリア。よく覚えていませんが、今日このルート上でここ(核心)でしかしなかったムーブをしたような気がします。核心を超えたあとは簡単なトラバース。一安心しましたが、油断せずに終了点へ向かいます。
ここでひと休憩。そこそこ強めの風が吹いていたため凄く寒かったです。この夏クライミングを初めて、今まで暑い中でしか登った事が無かったため、ウェアのレイヤリングに少し悩みました。

ここから先はまたスラブ登りに戻ります。リードは江本(直)さんにチェンジ。

ここから先の8.9ピッチ目が私がこの日1番怖かったところでした。
足のフリクションを信頼して少しずつ登っていきます。所々にある乳〇が凄く助かりました。有松さんからここのスラブは〇首を探しながら登りなさいと言われたのが頭を過よぎります。聞いた時はなんの事かわかりませんでしたが、実際に触れてみてありがたみを実感しました。ありがとう、乳首。

そして11p目最終ピッチ、クラックです。新しいシューズのおかげで快適。1足目のシューズだと足が痛すぎて耐えられてなかったと思います。難しかったですが何とかクリア。無事に山頂にたどり着けました！

下山開始、あとはひたすら下っていくだけです。

下る途中にあるパックン岩に寄った後、デポしたザックを回収して下山しました。

下山した後は鹿川キャンプ場でキャンプ。美味しいお肉も食べられて、とても充実
した1日になりました！

感想
まずは有松さん、江本(直)さん、お誘いいただきありがとうございました。高田さんパーティのリーダとして指示、指導して頂きありがとうございました。長弘さん一緒に登攀は出来ていませんが、キャンプ場での時間等楽しく過ごす事が出来ました。ありがとうございました。
初の宮崎遠征にして11pのクライミング、高度感による恐怖心と楽しさでハーフハーフでしたが、結果的にはすごく楽しかったです！
今はまだクライミング技術やロープワーク等覚えることが沢山ありますが、少しずつ身につけて安全に山を楽しめるように頑張ります。また大長征ルートに登る機会があれば次はリードで登ります！
膝の調子が悪くなかなか積極的に山行出来ていませんが、若年組として積極的に活動していきたいと思いますのでよろしくお願いします。ご安全に！