HIKING RECORD 山行記録
HIKING RECORD
山行記録
金山~秋葉山~榾木山縦走(山口市)
日付 | 2025/04/29 |
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天候 | 晴れ |
メンバー | 斉藤(宗) 斉藤(滋) 会員外 田中(山口山岳会) |
行程 | 維新公園弓道場駐車場(7:20)~朝田古墳登山口(7:28)~金山(8:15-8:20)~秋葉山(9;28-9:40)~阿仙原(10:05-10:15)~榾木山(11:24-12:18)~馬庭(13:44-13:55)~椎ノ木峠(14:35)~維新公園弓道場駐車場(15:20) |

ゴールデンウィークが始まりテレビがあちこちの賑わいを報じている。人混みが苦手な我が家は例年おとなしく過ごしているが、今年は楽しみにしている山がある。近場でしかも初めての山。大海山常連仲間の田中さんがいつも話している地元の山《金山、秋葉山、榾木山》だ。なんでも山口山岳会が創立60周年を記念して会員総出で縦走路を整備されたとか、この度市民へのお披露目登山(1回目)も終えられたとの事で早速田中さんに案内をお願いする。
集合時間の7時半前に維新公園弓道場駐車場に到着する。久々のロングコースとあって気合が入り(というより緊張して)早着したがアレッ案内役の田中さんはもう出発の準備中だ。最高峰の榾木山でも標高は416mだが、聞けばアップ、ダウン(しかも急坂)と中々手強く、しかも長いらしい。途中でへばらないで何とか歩き通したい。意を決していざ出発!まずは国道9号線を通過中に、いつも気になっていた朝田墳墓群を目指して登って行く。

古墳に興味はあるが今日は先を急ごう。墳墓の説明文を横目に登り金山登山口標識から山道に入る。間近に国道9号が走り市街地がすぐそこに広がっているのに、もう静寂の世界。まるで深い森の中を歩いているようだ。覚悟した急坂も小鳥の声、足元に散らばる花びらに癒され順調に登り展望地へと到着。大きな白い布が眼下の誰かに呼びかけるようにはためいている。車で走行中???と思ったのはこれだったのか。なんのためか?わからないが・・・。スマートな田中さん、手作りされたブランコに揺られて気持ちよさそう。私は止めとこう。壊れてしまうかも・・・。

展望地から数分、1座目の金山山頂に到着。鳳翩山方面がドーンと切り開かれている。休憩にはもってこいの場所だ。この山を大切に思っておられる地元の方(かなやま森の会)がこまめに整備しておられるらしい。有難い。

金山を出発し秋葉山へと向かう。快適な縦走路が続くがこの辺りからは山口山岳会が整備をされたようだ。とにかく森が深い。様々な大木が次から次へと現れ思わず立ち止まって仰ぎ見る。名前は分からないが天に向かってグーンと伸びてる木、しっかりと枝を伸ばしてる木…それぞれ個性がある。樹木に興味がある人にはお勧めのコースだ。
平坦な広場に登り着く。「秋葉山です」と田中さん。エッここが山頂? 祠と二つの灯篭が目に入る。四方が木々に囲まれ展望が無い。予期せぬ光景に驚きながらも到着の安堵感で一息いれる事に。田中さんの説明によれば今から向かう阿仙原集落(昭和39年に廃村)に住んでおられた方々がお参りし守っておられたのではないかとの事。今は登山者以外訪れる人は少ないだろう。歴史を感じさせる物静かで厳かな佇まいに思わず手を合わせお参りする。

目的の2座を制覇し少し気が楽になる。阿仙原への急な下りも山口山岳会の皆さんが整備しておられるので慎重に進めば慢性転倒病の私でも大丈夫だ。前方が明るくなり小さな流れ(椹野川に合流する朝田川上流)を渡り林道に飛び出る。この辺りがいつも田中さんから聞いていた阿仙原集落跡らしい。じっと周りを見渡しても今はその面影は無く緑の林と草生した道が続いているだけだ。

さぁ、いよいよ最後の難関、榾木山への挑戦だ。ドリンク剤の威力を信じて頑張ろう。朽ち果てた丸太橋の傍に掛けられた頑丈な真新しい丸太橋、山口山岳会の皆さんが何日もかけて整備されたのだ。道は沢沿いを行くようになり立派な階段も現れる。すぐ傍には石鍋と呼ばれる甌穴が清らかな水を満々と貯えながら涼し気に水音を立てている。真夏ならドボン!と飛び込みたくなるだろう。
沢沿いの道から離れジグザグの急な登りに息が弾む。辛抱、辛抱でゆっくりペースながら地道に高度を稼ぐ。丸太で頑丈に作られた階段を一歩一歩登っていると前方が明るくなり尾根へと登り着く。緩やかな尾根伝いに進み数分でドーンと開けた榾木山に到着だ。「ワァ~! 凄い!」 話には聞いていたが元々山頂は木立の中で展望がなかったらしい。山口山岳会が伐採の申請手続きをされ業者さん、会員の方々による作業を経て今、この大展望を目の当たりにしているのだ。展望の無かった縦走路の後に辿り着いた大きなご褒美! 丸太の長椅子に腰掛けしばし眺める。聞けば近々小郡方面も伐採されるとか、本当に楽しみだ。残り物を詰めただけの弁当もここで食べれば一流レストランの味、食後のコーヒーの味も格別、なんと贅沢なひと時を過ごしているのだろう。
下山は真庭集落へと下る尾根コースを行く。結構長いが次々と現れる様々な大木に目を奪われ飽きる事が無い。所々現れる急坂にはロープが張られ要所要所には目印のテープと行き届いた整備に訪れた人も安心して歩けるだろう。そろそろ・・・かと思ったら畦道になり真庭集落到着だ。
偶々おられた近くにお住いの方から「お疲れさん!」と声がかかる。畑の畦道を気兼ねして歩いたが、見知らぬ登山者にもかかわらず温かく接して頂き思わず立ち止まる。この地での暮らしぶり等ユーモアたっぷりに話してくださり、まるで知り合いのようにおしゃべりが続く。おかげでいつの間にか疲れもどこかへ飛んだようだ。

手を振って見送られながら椎の木峠目指して登り始める。峠を越せば出発地の維新公園に帰り着く。最後の力を振り絞って!・・・と覚悟したが穏やかな登りでホッとする。

田中さんの好リードのお陰で無事に維新公園に帰り着くと、登山姿のグループに声を掛けられる。金山から下山されたばかりの(かなやま森の会)の皆さんらしい。早速、周回出来たお礼を伝える事が出来た。歩き始めて8時間、疲れたけれど新鮮で充実した山行となり大満足。田中さん、山口山岳会、かなやま森の会の皆さんのおかげだ。

いつも行き来する9号線のすぐ傍にこんな素敵な山があったとは・・・。真庭集落から阿仙原までの林道を利用すれば金山~秋葉山周回のみ、榾木山周回のみも楽しめる。木立の中の縦走路は夏でも涼しく歩けそうだ。
text | 斉藤(滋) |
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photo | 斉藤(宗) 斉藤(滋) トラック図:斉藤(宗) |